生で食べられる北海道の牡蠣の魅力:産地ごとの特徴を徹底紹介

生で食べられる北海道の牡蠣の魅力:産地ごとの特徴を徹底紹介

北海道産牡蠣は、その独特の味わいと栄養価の高さから「海のミルク」と称されています。北海道の冷たい海水で育つ牡蠣は肉厚で濃厚な味わい、雑味が少なく、すっきりとした後味が特徴。何といってもほとんどが生食が可能で、レモンやポン酢をかけて一口でいただけるというのが醍醐味です。また、北海道の牡蠣は通年出荷されるため、四季を通じて新鮮さを楽しむことができます。味と健康効果を兼ね備えた北海道産牡蠣は、ぜひ一度試してみる価値があります。特に生食用としての品質が高いことから、地元の居酒屋やバーベキューなどでも人気のメニュー。この記事では北海道内各地にある牡蠣の産地ごとの特徴を紹介します。

旬を味わう贅沢 北海道産牡蠣の楽しみ方

北海道産牡蠣は、特に生食に適しており、鮮度が命です。旬の時期である冬は、牡蠣自体がより栄養価が高まり、特に亜鉛やビタミンB12が豊富に含まれています。このため、免疫力向上や貧血予防にも効果が期待できます。また、多様な調理法があり、グリルや煮込み、フライなど、料理の幅広さも特筆すべき点です。北海道の牡蠣は、その品質の高さから、通販でも人気があり、全国各地に届けられています。地元の漁業者が丹精込めて育てた牡蠣は、港町で新鮮な状態で楽しむことができるため、観光客にとっても必見のグルメとなっています。

生食が大好き!北海道民の牡蠣の食べ方

牡蠣の生産量全国トップはご存じ広島県。なんと全国の6割以上が広島県産の牡蠣ということになります。季節を問わず1年を通して楽しめますが、地元ではあまり生で食べる習慣はないようです。

一方、生産量が全国6位の北海道では、厚岸やサロマ湖、知内町、噴火湾などが知られており、いずれも環境、水質がいいため、ほとんどが「生食用」です。
北海道人に牡蠣の好きな食べ方は?とたずねると、ほとんどの人が「生!」と答えます。ほんのり海水の塩味が効いてぷりっぷりの食感はたまりません。
道内各所で開かれるイベントでは、やはり生の牡蠣が大人気。
味は言うまでもなく、一口サイズで、ほかの貝のように食べられない部位がない、つまりまるごと食べられるのが人気の要因のようです。

 「蝦夷の三絶」と呼ばれた厚岸の牡蠣

厚岸はアイヌ語の「アッケケシ(かきのあるところ)」が地名の由来という説もあるほど、昔から牡蠣の産地として知られます。
厚岸は夏でも海水温が低い地域でもあり、ゆっくり育った牡蠣は、ふっくらした身と濃厚な味わいが魅力。
1年を通しておいしく新鮮な牡蠣を楽しめます。

北海道が「蝦夷(えぞ)」と呼ばれていた昔、三大絶品のひとつとして珍重されていたほど。身がふっくらとやわらかく、濃厚な甘みが特徴です。美味しさの秘密は、山の養分を含んだ「別寒辺牛川(べかんべうしがわ)」の淡水と、太平洋の海水が混ざりあう汽水湖。
植物性プランクトンが豊富なので、 かきは栄養をたっぷりとって育ちます。

外海での養殖 知内の「海峡育ち」

知内(しりうち)町は北海道の南西、日本海と太平洋を結ぶ津軽海峡に面しており、ここで漁獲される牡蠣はこの町の特産品です。牡蠣養殖の多くは、穏やかな内海や湾内といった陸地の近くで行われていますが、知内では全国的にも珍しい外海での牡蠣養殖を行っています。流れが速く、波の荒い津軽海峡で育った「知内かき」は臭みが少なく、身の締まりが良いと言われています。速い海流の中で栄養をじっくりと取り込み旨味たっぷりに育ちました。
11月から6月が知内かきのシーズンとなっています。 水揚げされた知内かきは船上で選別作業を行います。5個から6個がひとつの塊になっているため専用のナタで剥がし、大きく形の良いものを「殻付かき」として、殻が複雑な形状になっているものは「むき身かき」として出荷しています。
生は生でも、貝殻から外して酢牡蠣にして食べるのが美味しいです。酢と麺つゆを合わせ、塩味と酸味を好みにより調整し、1時間ほど冷蔵庫で馴染ませてから食べると美味しくなります!

豊富なプランクトンで育つサロマ湖の牡蠣

豊かな海で育った旨味たっぷりのサロマ湖産の生牡蠣。
身は大粒でふっくらしていて、クリーミーで濃厚な旨味が特徴的な北海道を代表する牡蠣です。

また、オホーツク海に面したサロマ湖は流氷が接岸する海域のため、牡蠣のえさとなるプランクトンも多く、良質な牡蠣を養殖できます。1年を通して水温も低く、成長もゆっくりとなり、栄養をじっくりたっぷり貯えるので、旨味が強く、甘みのあるふっくら大きな身になります。

丸々と育つ噴火湾の牡蠣

北海道の道南に位置する、豊かな自然ときれいな水に恵まれた噴火湾。植物性プランクトンが流れ込む河口に近く、水質検査など厳しい基準をクリアした海域で、しっかりと管理しながら育てられています。場所や水深を細かく調整し、身に十分な栄養を取り込ませ、大きく丸々としながらも、身の引き締まった牡蠣が育ちます。
この海域で育った牡蠣は、海の香りと濃厚な味わいが特徴です。

牡蠣の剥きかた

※殻むき作業の際は、貝殻に鋭利な箇所がありますので軍手やゴム手袋を付け行ってください。

  1. 平らな面を上に・膨らんでいる面を下に。
    平らな面が上に向くように持ちます。
  2. 上下の殻の隙間に殻むきナイフを差し込みます。
  3. ナイフの先を当て左右に振りながら、焦らずゆっくりと入れていきます。
    ※もしうまく差し込めない場合は、貝の先をキッチンバサミで隙間が見えるまで切るか、ペンチやハンマーなどで少し割って差し込み口を作ってください。
  4. 差し込めたら上の貝殻に沿うように、中央辺りにある貝柱を狙ってナイフを動かします。
  5. 貝柱が切れると貝殻が開きやすくなりますので、ナイフを立て隙間を作り、貝殻をこじ開けます。
  6. 身の下にナイフを入れ、下の貝殻からも貝柱を切ると完全に殻から外れます。

 美味しい生牡蠣の食べ方

届いた牡蠣をむいてそのまま食べると、海水が入っているため「しょっぱい」と感じるかもしれません。
その時は、殻を剥いてから流水ですすぐと程よい塩分で牡蠣の味をお楽しみ頂けます。洗い過ぎは禁物。旨味が流れ出てしまいます。

酢牡蠣のほかにも、レモンやすだち、ポン酢をかけるのもよいでしょう。もちろん、焼いたり蒸したりしても美味しくいただけます。生食に抵抗感がある方は皿に貝ごと盛ってラップし、レンジでチンすると手軽に半生の蒸し牡蠣ができます。

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