梅雨を乗り越えろ!じめじめした梅雨の時期におすすめの食材と、それを使った元気が出るレシピ

梅雨を乗り越えろ!じめじめした梅雨の時期におすすめの食材と、それを使った元気が出るレシピ

梅雨の時期、日本列島は長雨と湿気に包まれ、空気はどんよりとしがちです。身体が重く感じられたり、食欲が落ちたり、なんとなく気分がすぐれない、そんな体調の変化を感じる方も多いのではないでしょうか。梅雨はまさに「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれる東洋医学的な不調の季節。湿気の多い環境により、体内にも余分な水分がたまりやすくなり、消化不良やむくみ、だるさなどを引き起こします。

こうした時期こそ、毎日の食事に少し気を配ることで、体の巡りを整え、梅雨の不快感を軽減することができます。今回は、梅雨の時期に積極的に取り入れたいおすすめ食材と、それを使ったおいしいレシピをご紹介します。

はじめに梅雨の気候が身体に与える影響とは

だるさ・疲労感(倦怠感)

湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体温調整がうまくできなくなります。そのため体内に熱がこもりやすく、体力が消耗してだるさや疲れを感じやすくなります。自律神経も乱れがちになり、全身が重く感じられることが多いです。

むくみ

東洋医学では、湿度が高い時期に体内の「水(すい)」の巡りが悪くなると、「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれる不調を引き起こすとされています。体内の余分な水分が排出されず、足や顔、手などにむくみが出やすくなります。

頭痛・関節痛

気圧の変化や湿度の影響で、血管の収縮・拡張が不安定になり、片頭痛を引き起こすことがあります。また、関節や古傷が痛む「気象病」と呼ばれる症状も梅雨時期に悪化しやすい傾向があります。

消化不良・食欲不振

高湿度は胃腸の働きを低下させ、食欲が落ちたり、胃もたれや下痢などの症状を引き起こしやすくなります。とくに冷たいものや脂っこいものを摂りすぎると、症状が悪化することがあります。

不眠・メンタルの不調

梅雨は曇りや雨の日が多く、日照時間が減少します。これにより「セロトニン(幸福ホルモン)」の分泌が減少しやすくなり、気分が落ち込んだり、不安感、イライラ、不眠などの精神的な不調が出ることがあります。

肌トラブル

湿気で汗や皮脂が増えるため、毛穴が詰まりやすく、ニキビやあせもなどの肌トラブルが起こりやすくなります。また、カビや雑菌が繁殖しやすいため、アレルギー症状が出る人もいます。

ポイントを抑えよう!梅雨時の体調管理

食事:利尿作用のある食材(きゅうり、冬瓜、大豆など)や、消化を助ける香味野菜(生姜、ねぎ、大葉)を積極的に摂る。

運動:軽いストレッチやウォーキングで血流を促進し、気分転換も図る。

睡眠:除湿機やエアコンで寝室の湿度を下げ、快適な睡眠環境をつくる。

入浴:シャワーだけでなく、ぬるめのお湯にしっかり浸かって自律神経を整える。

服装:通気性のよい素材を選び、汗をこまめに拭いて肌トラブルを防ぐ。

湿気の多い梅雨の時期は、心身の不調を感じやすい「隠れストレス期」でもあります。しかし、気候に合わせて少しの工夫をすることで、その影響を最小限に抑えることができます。無理をせず、自分の体の声に耳を傾けて、快適な毎日を過ごしましょう。

梅雨の不調を吹き飛ばす!おすすめの食材5選

生姜(しょうが)

身体を内側から温め、血行を促進する効果のある生姜は、冷えやむくみが気になる梅雨にぴったり。辛味成分ジンゲロールやショウガオールは、胃腸を刺激して食欲増進にもつながります。

大葉(しそ)

抗菌作用と爽やかな香りで、梅雨のじめじめした空気を吹き飛ばしてくれる存在。消化を助け、体内の余分な水分を排出する働きもあります。

梅干し

疲労回復に効果的なクエン酸を豊富に含む梅干しは、夏バテ予防にも。強い抗菌力があるので、お弁当にも最適です。

きゅうり・なすなどの夏野菜

利尿作用が高く、水分代謝を助ける野菜は湿気でたまりがちな体内の水分を外に出してくれます。体を冷やす作用もあるため、加熱調理と組み合わせてバランスを取りましょう。

鶏むね肉・白身魚

梅雨時期は高温多湿で食中毒のリスクも高まるため、消化が良くて脂肪の少ないたんぱく質源がGood!。鶏むね肉や白身魚はあっさりとしていて、食欲が落ちていても食べやすいです。

梅雨にぴったり!おすすめレシピ3選

レシピ①:生姜と大葉香る 鶏むね肉の梅しそ焼き

材料(2人分):鶏むね肉 … 1枚(約250g)、梅干し … 2個(塩分控えめがおすすめ)、大葉 … 4〜6枚、生姜(すりおろし) … 小さじ1、醤油 … 小さじ2、酒 … 大さじ1、みりん … 小さじ1、片栗粉 … 適量、サラダ油 … 適量

作り方:
鶏むね肉は薄くそぎ切りにし、酒と片栗粉を軽くもみ込む。
梅干しの種を取り、包丁でたたいてペースト状にする。
フライパンに油をひき、鶏むね肉を両面焼き色がつくまで焼く。
生姜・醤油・みりん・梅ペーストを混ぜて加え、全体を絡めながら炒める。
最後にちぎった大葉を加えてさっと混ぜて完成!
ポイント:梅干しの酸味と大葉の香りが食欲をそそり、さっぱりした後味に仕上がります。お弁当にもおすすめ。

レシピ②:きゅうりとわかめの梅生姜和え

材料(2人分):きゅうり … 1本、塩蔵わかめ … 10g(戻して使う)、梅干し … 1個、生姜(すりおろし) … 小さじ1/2、醤油 … 小さじ1、酢 … 小さじ1

作り方:
きゅうりは薄切りにし、軽く塩もみして水気をしぼる。
わかめは水で戻してざく切りに。
梅干しは種を取り、たたいてペースト状にする。
ボウルに梅、生姜、醤油、酢を混ぜ、きゅうりとわかめを和える。
ポイント:冷蔵庫で10分ほど寝かせると味がなじんでさらに美味。お箸が止まらない副菜です。

レシピ③:なすとみょうがのさっぱり冷やし煮

材料(2人分):なす … 2本、みょうが … 2個、生姜(千切り) … 少々、めんつゆ(2倍濃縮) … 100ml、水 … 100ml、ごま油 … 小さじ1

作り方:
なすは乱切りにして水にさらす。みょうがは縦に細切り。
鍋にごま油を熱し、なすを軽く炒める。
めんつゆと水を加え、煮立ったら生姜も加え5分ほど煮る。
火を止め、みょうがを加えてそのまま冷ます。
冷蔵庫で1時間ほど冷やして、冷たいままいただく。
ポイント:体の熱を取りながら、消化にも優しい一品。冷たいままでも温めてもおいしい万能副菜です。

まとめ:食で整える梅雨の体調

梅雨の時期は気温も湿度も高く、体にとっては負担の多い季節です。そんな時期にこそ、消化に優しく、湿気を排出しやすい食材を選び、香りや酸味、辛味を上手に取り入れた料理を心がけることで、体調を整えながら気分もリフレッシュできます。
食は毎日の小さなケア。梅雨のじめじめを感じたら、冷房に頼りすぎず、まずは台所から“巡り”を良くする生活を始めてみてはいかがでしょうか。

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