とうもろこしの種類・品種大百科:黄色・白・バイカラーの違い、糖度・粒の大きさまで徹底比較

とうもろこしの種類・品種大百科:黄色・白・バイカラーの違い、糖度・粒の大きさまで徹底比較

夏の北海道を代表する味覚、とうもろこし。

スーパーや直売所に並ぶとうもろこしを見ると、昔ながらの黄色いものだけでなく、真っ白なもの、黄色と白の粒が混ざったもの、さらには赤紫色のものまで、実にさまざまです。

品種名まで見てみると、「ゴールドラッシュ」「味来」「ピュアホワイト」「雪の妖精」「ホイップコーン」「ドルチェドリーム」など、その種類はさらに広がります。

「白いとうもろこしのほうが甘い?」
「糖度15度、20度ってどのくらい?」
「大粒の品種はどれ?」
「粒皮がやわらかいとうもろこしは?」
「黄色と白が混ざっているのはなぜ?」
「北海道ではどんな品種が作られている?」

そんな疑問を持ったことがある人も多いのではないでしょうか。

実は、とうもろこしはイエロー・ホワイト・バイカラーという“色”だけでは、甘さや食感を判断できません。

糖度はもちろん、粒の大きさや深さ、粒皮のやわらかさ、ジューシーさ、香り、穂の大きさ、収穫時期など、品種ごとにさまざまな個性があります。

今回は北海道産を中心に、全国で栽培・流通している品種まで視野を広げて、主要40品種以上を紹介。

生産量、糖度、果物との糖度比較、粒の特徴、育成元・種苗会社まで掘り下げる、保存版の「とうもろこし大百科」です。

北海道産とうもろこしの旬、おいしいものの見分け方、茹で方・レンジ調理、とうもろこしご飯などを詳しく知りたい方は、

2026年版:北海道とうもろこしの旬が来る!人気品種・甘い品種・おいしい食べ方を徹底紹介
もあわせてご覧ください。既存記事では「旬・選び方・食べ方」、本記事では「種類・品種ごとの違い」を中心に紹介します。

そもそも、とうもろこしにはどんな種類がある?

ひと口に「とうもろこし」といっても、世界には用途や粒の性質が異なるさまざまな種類があります。

代表的なものには、家畜の飼料やでんぷん原料などに利用されるデントコーン、硬い粒を持つフリントコーン、ポップコーンに利用される爆裂種(ポップコーン)、そして私たちが夏に茹でたり焼いたりして食べるスイートコーン(甘味種)などがあります。

本記事で詳しく紹介するのは、このうち生食・加熱調理用として親しまれているスイートコーンです。

スイートコーンは、粒の色で大きく分けると次のタイプがあります。

種類 粒の色 特徴
イエロー種 黄色 最もなじみ深く、品種数も豊富
ホワイト種 白~乳白色 白い粒が美しく、高食味品種も多い
バイカラー種 黄色+白 1本の穂に2色の粒が混ざる
赤・紫色系 赤~赤紫色 大和ルージュなど近年登場した個性的なタイプ

なお、ベビーコーン・ヤングコーンは「小さなとうもろこし専用品種」という意味ではなく、とうもろこしの若い穂を早採りしたものです。

北海道のとうもろこし生産量は全国1位

北海道は、日本最大のスイートコーン産地です。

2026年8月時点で確認できる農林水産省の確報「2024年産(令和6年産)野菜生産出荷統計」では、全国のスイートコーン収穫量は21万1,900t。

そのうち北海道は8万300tで、全国のおよそ37.9%を占め、都道府県別で最多となっています。

2024年産 全国 北海道 北海道の割合
作付面積 20,900ha 6,980ha 約33.4%
収穫量 211,900t 80,300t 約37.9%
出荷量 175,100t 77,400t 約44.2%

つまり、全国で収穫されるスイートコーンのおよそ4割が北海道産。

出荷量にいたっては全国の44%以上を北海道が占めています。

黄色・白・バイカラー別の生産量は分かる?

ここで気になるのが、
「北海道では黄色と白、どちらが多く作られているの?」
という点です。

しかし、公的な野菜生産統計では「スイートコーン」全体の生産量までは公表されているものの、イエロー・ホワイト・バイカラー別、さらにゴールドラッシュやピュアホワイトといった品種別の生産量までは公表されていません。

農林水産省には都道府県ごとの「主に栽培されている品種」をまとめた資料がありますが、こちらも文字通り「主な品種」であり、国内で栽培される全品種を網羅するものではありません。

そのため、本記事でも生産量は公的統計、品種特性は公的試験や種苗会社・育成元の資料と、情報の性質を分けて紹介します。

とうもろこしの種類:イエロー・ホワイト・バイカラーの違い

イエロー種:品種が豊富で、高糖度・大粒タイプも

粒全体が黄色い、最もなじみ深いタイプです。

ゴールドラッシュ、味来、恵味シリーズ、ほしつぶコーン、おおもの、サニーショコラなど、数多くの品種があります。

昔のとうもろこしから「黄色=粒皮がしっかりしている」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、現在は育種が進み、粒皮が非常にやわらかく、甘みの強いイエロー種も珍しくありません。

例えばゴールドラッシュは育成元のサカタのタネが粒皮のやわらかさを特徴としており、ほしつぶコーンは大きく深い粒、おおもの83は500gを超える大穂を狙える品種として育成されています。

イエロー種のポイント

色:黄色~濃黄色
甘さ:高糖度品種も多い
粒皮:非常にやわらかいものから、ややしっかりしたものまで幅広い
粒サイズ:小粒~大粒まで品種差が大きい
おすすめの食べ方:そのまま、焼きとうもろこし、炊き込みご飯、炒め物、スープなど

ホワイト種:純白の美しさと、やわらかな食感

粒が白~乳白色になるタイプです。

北海道の白とうもろこしを代表する「ピュアホワイト」をはじめ、雪の妖精、ホイップコーン、ロイシーコーン、クリスピーホワイト、ホワイトショコラなどがあります。

ホワイト種には、粒皮のやわらかさや口当たりにこだわった品種も多く、「ミルキー」「フルーティー」と表現される甘みを持つものもあります。

例えばホイップコーンは粒皮がやわらかく、栽培条件によって糖度20度に達することがあるとタキイ種苗が紹介しています。ロイシーコーンも420g以上の大穂と非常にやわらかな粒皮、ミルキーな甘みが特徴です。

ホワイト種のポイント

色:白~乳白色
甘さ:高糖度品種も多い
粒皮:やわらかさを特徴とする品種が多い
見た目:純白の粒が美しい
おすすめの食べ方:そのまま、サラダ、冷製スープ、ポタージュなど

ただし、「白いとうもろこし=黄色より甘い」とは限りません。

イエローやバイカラーにも高糖度品種があるため、甘さを比べるなら「色」より「品種」を見ることが大切です。

バイカラー種:黄色と白、2色の粒が混ざる

黄色と白の粒が1本の穂に混ざるのがバイカラー種です。

代表的な品種には、ドルチェドリーム、甘々娘、甘穫娘、ピーターコーン、ゆめのコーン、カクテル84EX、グラビスなどがあります。

黄色と白の粒が無秩序に現れているように見えますが、例えば「ピーターコーン」は黄色粒:白粒がおよそ3:1になる品種です。

バイカラー種のポイント

色:黄色+白
甘さ:高糖度品種も多い
粒皮:やわらかさを重視した品種も多い
見た目:2色の粒が華やか
おすすめの食べ方:そのまま、サラダ、ピザ、炊き込みご飯など

白とうもろこしを真っ白に育てるのは意外と難しい?

純白のとうもろこしには、栽培上の面白い特徴があります。

とうもろこしは風によって花粉が運ばれるため、ホワイト種の近くで黄色やバイカラーの品種を栽培すると、別品種の花粉の影響によって白い穂の中に黄色い粒が現れることがあります。

これは「キセニア」と呼ばれる現象です。

例えばホイップコーンでは、異なる粒色の品種と300m以上離す、または開花時期をずらすことが推奨されています。ホワイトショコラでも、他色品種との交雑を避けるための注意が示されています。

真っ白なとうもろこしは、品種の力だけでなく、周囲の畑や開花時期まで考えた栽培管理によって生まれているのです。

とうもろこしの糖度は何度くらい?

とうもろこしをかじった瞬間、
「まるでフルーツみたいに甘い!」
と感じたことはありませんか?

近年のスイートコーンには、実際に果物に匹敵するような高いBrix値を示す品種があります。

「糖度」「Brix」とは?

果物や野菜の甘さを見るひとつの指標として利用されるのが、Brix(ブリックス)値です。

スイートコーンの品質試験でも、果汁などの可溶性固形分を屈折計で測定したBrix値が食味評価の指標として利用されています。

ただし、
Brix15度=砂糖が15%入っている
という意味ではありません。

また、人が感じる甘さには酸味、香り、旨み、食感なども影響するため、Brix値はあくまで「甘さを考えるひとつのものさし」と捉えるのが適切です。

高食味スイートコーンでは14~16度程度の試験例も

公的な試験で複数のスイートコーンを同じ方法で測定した例では、次のBrix値が報告されています。

品種 Brix値の測定例
ゴールドラッシュ 16.04
スーパースイートグラビス 16.0
味甘ちゃん 15.7
ランチャー82 14.3

これはあくまでその試験条件での測定値ですが、高食味のスイートコーンで14~16度程度になる例があることが分かります。

さらにホイップコーンのように、育成元が「条件によって20度に達することがある」としている品種もあります。

とうもろこしの糖度は、

  • 品種
  • 栽培地域
  • 天候
  • 昼夜の気温
  • 収穫時の熟度
  • 収穫時期
  • 収穫後の時間
  • 保存温度
  • 測定方法

などによって変わります。

そのため、本記事の品種表でも「16度」などの数字をその品種の固定糖度としては扱いません。

糖度15度・18度・20度はどのくらい?果物と比較

「糖度15度」と聞いても、どのくらい甘いのかイメージしにくいですよね。

そこで、公的研究や品質基準などで示されている果物の糖度と並べてみましょう。

Brix・糖度の目安 食品の例
12度以上 スイカで「甘さを強く感じる」とされる水準の例
14度以上 北海道の赤肉メロン研究で品質目標とされた例
14~16度程度 「ふじ」りんごで見られる水準
14.3~16.04度 スイートコーン4品種の公的試験例
18度以上 シャインマスカットで品質目標とされる例
~20度 ホイップコーンが条件によって達することがある水準

スイカでは12度以上を強い甘さの目安とする例があり、「ふじ」りんごでは14~16%程度、シャインマスカットでは糖度18度以上が品質目標として示される例があります。

北海道の赤肉メロンでも、糖度14%以上を目標とした研究例があります。

つまり、Brix15~16度のとうもろこしは、数値だけで見れば甘いりんごやメロンと同程度の水準。18度以上になると、ぶどうで目標とされる糖度にも近づいてきます。

「フルーツのように甘いとうもろこし」という表現も、数字を見るとイメージしやすくなります。

同じ糖度なら、同じ甘さに感じる?

答えは「いいえ」です。

糖度15度のりんごと、Brix15度のとうもろこしを食べても、味は同じではありません。

果物には酸味や果実特有の香りがあり、とうもろこしには穀物らしい香り、旨み、粒皮の食感があります。

とうもろこしのおいしさは、

糖度+粒皮+ジューシーさ+香り+粒の食感

まで含めて考えると、品種ごとの個性がより分かりやすくなります。

とうもろこしは「粒の大きさ」と「粒皮」に注目すると面白い

とうもろこしの品種を比べるとき、糖度と同じくらい注目したいのが粒です。

一見すると同じような穂でも、

  • 一粒一粒が大きい
  • 粒が深い
  • 粒列が多い
  • 粒皮が薄くやわらかい
  • 粒皮がややしっかりしている
  • 水分が多くジューシー
  • 歯切れがよい

など、品種によってかなり違います。

例えば「ほしつぶコーン」は大きく深い粒を特徴とし、標準的な栽培では穂重約420g、16~18列が目安とされています。

「サニーショコラ88」は450~500g程度の大穂とやわらかな粒皮、「おおもの83」は500gを超える大穂を狙える点が特徴です。

「穂が大きい=大粒」ではない

ここは、とうもろこし選びで意外と重要です。

とうもろこし全体のサイズは、

穂の長さ・太さ × 粒列数 × 1列の粒数 × 粒の深さ

などによって変わります。

そのため「500gの大きなとうもろこしだから、必ず一粒も巨大」というわけではありません。

大粒のとうもろこしを探したい場合は、商品説明や品種特性の「大粒」「深粒」という表現にも注目してみましょう。

粒がはずしやすいとうもろこしの品種はある?

料理に使うときに気になるのが、
「芯から粒をはずしやすいか」
という点です。

しかし、これは意外にも品種比較の一般的な評価項目には入っていません。

北海道立総合研究機構などのスイートコーン品種試験では、穂重や穂長、甘さ、食味、粒のやわらかさなどは詳しく比較されていますが、「芯から粒がはずれやすいか」という項目は確認できません。

そのため、

「○○という品種が一番粒をはずしやすい」

と客観的なデータだけで順位をつけるのは難しいのが実情です。

調理のしやすさを重視する場合は、

粒の大きさ・粒の深さ・粒皮・加熱後の粒の状態

などを合わせて見るのがおすすめです。

とうもろこし品種表の「糖度」の見方

ここから主要品種を一覧で紹介します。

ただし、糖度については情報源によって性質が異なるため、本記事では次のように分けています。

【試験値】
公的研究・比較試験などで実際に測定された数値。品種の固定糖度ではなく、その試験での値です。

【公式】
育成元・種苗会社が公表している糖度に関する数値。「条件によって○度」なども含みます。

「高糖度」「甘みが強い」
育成元などが甘さを特徴としているものの、信頼できる固定数値を確認できない品種です。

「―」
今回確認した一次資料・公的資料からは、数値や該当特性を確認できなかった項目です。

数値が見つからない品種に、インターネット上でよく見かける数字を無理に当てはめていないのも、本記事のポイントです。

とうもろこしの種類・品種大図鑑:主要40品種以上を比較

★マークについて

★は、食べレア北海道の2026年とうもろこし特集・商品掲載・セット商品などで取扱実績を確認できる品種です。販売中であることを常に保証するものではなく、取扱品種・期間・在庫はシーズンによって変わります。

イエロー系とうもろこし 21品種

品種 主な種苗会社・情報元 糖度・甘さ 粒サイズ・形状 粒皮 穂サイズ目安 特徴
★ゴールドラッシュ サカタのタネ 【試験値】16.04 ― 非常にやわらかい 2L以上 代表的な高食味イエロー
ゴールドラッシュ ネオ サカタのタネ 甘みが強い ― やわらかい 大穂タイプ ゴールドラッシュ系の早生タイプ
ゴールドラッシュ86 サカタのタネ 甘みが強い ― ― 約410g 86日タイプ、大穂
ゴールドラッシュ88 サカタのタネ 甘みが強い ― ― 約420g 88日タイプ、大穂・しなびにくさを重視
★味来390 サナテックシード系・トヨタネ 甘みが強い ― やわらかさに優れる 比較的小ぶり 北海道の試験でも甘さ・やわらかさを高評価
プレミアム味来85 トヨタネ 甘みが強い ― ― 約380~400g 85~86日、甘みと食味を重視
★ピクニックコーン トヨタネ 甘みが強い ― ― 穂長約15cm 食べ切りやすいミニサイズ
ほしつぶコーン タキイ種苗 高糖度 大粒・深粒 ― 約420g 一粒の存在感が大きい
おひさまコーン88 タキイ種苗 甘みが強い ― ややしっかり 約420g 焼きとうもろこしにも向くタイプ
おおもの83 タキイ種苗 高糖度 ― ― 500g超を狙える 名前の通り大穂が魅力
キャンベラ86 タキイ種苗 甘みが強い ― ― 約420g 大穂で食べ応えのあるイエロー
サニーショコラ88 ヴィルモランみかど 甘みが強い ― やわらかい 約450~500g 大穂でジューシー
サニーショコラ ライラ ヴィルモランみかど 甘みが強い ― 非常にやわらかい 約400g すっきりした甘さと口当たり
恵味スター 清水種苗 高糖度 ― ― 約480g 大穂でコクのある甘み
恵味ゴールド 清水種苗 甘みが強い ― しなびに配慮 2L~3L 食味と収穫後品質を重視
ミエルコーン84 雪印種苗 ジューシーな甘み ― 適度な食感 ― 84日程度の早生
ミエルコーン89 雪印種苗 食味良好 ― ― ― 耐倒伏性にも配慮した中生
ミエルコーンサニー 雪印種苗 食味良好 ― ― ― 濃い黄色の粒が特徴
アイドルスイート78 雪印種苗 ― ― ― ― 非常に早生のタイプ
★あまいんです 渡辺農事 甘みに富む 大きく充実した粒 ― 大きめ とうもろこしらしい風味も魅力
ゴールデンタイム 住化農業資材 ― ― ― ― 現行ラインアップで確認できるイエロー系

ゴールドラッシュシリーズはサカタのタネ、ほしつぶコーン・おおもの83などはタキイ種苗が公式の品種特性を公開しています。

味来390は北海道の比較試験でも甘さと粒のやわらかさが高く評価され、サニーショコラ、恵味、ミエルコーンなども各育成・種苗会社から異なる食味・穂サイズの品種が展開されています。

ホワイト系とうもろこし 7品種

品種 主な種苗会社・情報元 糖度・甘さ 粒サイズ・形状 粒皮 穂サイズ目安 特徴
★ピュアホワイト 流通品種・食べレア掲載 甘みが強い ― ― ― 北海道の白とうもろこしを代表する存在
ピュアホワイトSP 雪印種苗 フルーティーな甘み ― やわらかい 大きく長い穂 光沢のある白粒
★雪の妖精 トーホク系流通・産地情報 甘みが強い ― やわらかい 400gを超えるものも 雪のように白くジューシー
★ホイップコーン タキイ種苗 【公式】条件により20度に達することも ― やわらかい ― 高糖度ホワイトの代表格
★ロイシーコーン 渡辺農事 ミルキーな強い甘み ― 非常にやわらかい 420g以上 16~20列程度、純白の粒
クリスピーホワイト サカタのタネ 非常に甘みが強い ― サクッと軽い食感 2Lサイズ パールホワイトの粒
ホワイトショコラ ヴィルモランみかど フルーティーな甘み ― やわらかい 約420g 加熱後の白さにも配慮された品種

ピュアホワイトSPは大きく長い穂、フルーティーな甘みとやわらかな粒皮、ホイップコーンは条件によって糖度20度に達することがある点が公式に紹介されています。

ロイシーコーンは420g以上の大穂、16~20列程度の粒列、非常にやわらかな粒皮が特徴。クリスピーホワイト、ホワイトショコラも、それぞれ異なる食感を狙ったホワイト品種です。

バイカラー系とうもろこし 11品種

品種 主な種苗会社・情報元 糖度・甘さ 粒サイズ・形状 粒皮 穂サイズ目安 特徴
★ドルチェドリーム トヨタネ取扱情報 高糖度 大粒傾向 やわらかい 大穂 濃厚な甘みとジューシーさ
甘々娘 住化農業資材 高糖度 ― やわらかい ― 濃厚な甘さで知られる人気品種
甘穫娘 住化農業資材 高糖度 ― やわらかい 甘々娘より大穂傾向 84~86日、甘みが持続しやすい
ピーターコーン サカタのタネ 甘みが強い ― 非常にやわらかい ― 黄:白がおよそ3:1
ゆめのコーン 流通・産地資料 甘みが強い ― ― ― 長く親しまれる代表的バイカラー
★ゆめのコーンBIG85 サカタのタネ系流通 甘みが強い 大粒タイプ ― 大きめ 名前の通りボリューム感を重視
カクテル84EX タキイ種苗 高糖度 ― やわらかい 約400g 甘みと口当たりを両立
グラビス 雪印種苗 【試験値】16.0 ― やわらかい 大きめ 見栄えと食味に優れる
マックコーン 住化農業資材 ― ― ― ― 現行ラインアップで確認できるバイカラー
スターダスト 住化農業資材 ― ― ― ― 現行ラインアップのバイカラー
しあわせコーン サカタのタネ ― ― ― ― 現行ラインアップで確認できる品種

ドルチェドリームは大きな穂、やわらかな粒皮、高い糖度と濃厚な食味を特徴として紹介されています。甘穫娘も高糖度・やわらかな粒皮を特徴とする品種です。

ピーターコーンは黄色と白が約3:1、カクテル84EXは約400gの穂とやわらかな粒皮、グラビスは北海道でも利用できるバイカラーとして紹介されています。

赤・赤紫色系とうもろこし 2品種

品種 主な種苗会社・情報元 糖度・甘さ 粒サイズ・形状 粒皮・食感 穂サイズ目安 特徴
★大和ルージュ 大和農園 【公式】約16度 赤紫色 ややもちっとした食感 約300g 日本初の赤色スイートコーンとして登場
お祝いコーン タキイ種苗 さわやかな甘み 赤色粒 ― ― 赤い粒を楽しめる個性的な品種

大和ルージュは、育成元によると糖度約16度、穂重約300g、熟期約100日の晩生タイプ。一般的なスイートコーンとは少し異なる、もちっとした食感も特徴です。

赤い粒を持つ品種はまだ黄色・白ほど多くありませんが、とうもろこしの色の楽しみ方を広げる存在として注目です。

結局、一番甘いとうもろこしはどれ?

ここまで見ると、
「結局、一番甘い品種は?」
と気になるかもしれません。

しかし、品種名だけで正確な糖度ランキングを作ることはできません。

例えばホイップコーンは「条件によって20度に達することがある」品種ですが、すべてのホイップコーンが20度になるわけではありません。

ゴールドラッシュの16.04という数字も、公的試験のある測定条件で得られた数値です。

同じ品種でも畑、天候、熟度、収穫時期、保存状態などによって糖度は変わります。

そのため、

「白い品種が一番甘い」
「20度と書かれている品種なら必ず20度」
「糖度が最も高い品種が最もおいしい」

とは一概に言えません。

好み別:とうもろこしの種類・品種の選び方

好み 注目したい特徴・品種例
とにかく甘さを楽しみたい ホイップコーン、ゴールドラッシュ、ドルチェドリーム、甘々娘など
粒皮のやわらかさ重視 ゴールドラッシュ、味来390、ホイップコーン、ロイシーコーン、ドルチェドリーム
大粒を楽しみたい ほしつぶコーン、ドルチェドリーム、ゆめのコーンBIG85など
大きな穂を楽しみたい おおもの83、サニーショコラ88、恵味スターなど
純白の見た目を楽しみたい ピュアホワイトSP、雪の妖精、ホイップコーン、ロイシーコーン
2色の彩りを楽しみたい ドルチェドリーム、ピーターコーン、甘々娘など
珍しい色を楽しみたい 大和ルージュ、お祝いコーン
小さく食べ切りやすいものがいい ピクニックコーン

「一番甘いもの」を探すだけではなく、

甘さ・粒サイズ・粒皮・穂の大きさ・香り・見た目

の中から、自分が重視したいポイントを決めて選んでみると、とうもろこしの楽しみ方がぐっと広がります。

とうもろこしの種類・品種についてよくある疑問

白いとうもろこしは黄色より甘い?

必ずしもそうではありません。

ホワイト種には非常に甘い品種がありますが、ゴールドラッシュなどのイエロー種や、ドルチェドリームなどのバイカラーにも高食味品種があります。

色ではなく品種で比較するのがおすすめです。

糖度20度のとうもろこしは本当にある?

あります。

例えばホイップコーンは、タキイ種苗が「糖度が20度に達することがある」と紹介しています。

ただし、これは栽培条件などが整った場合の数値で、すべての個体が20度になるという意味ではありません。

大きなとうもろこしほど粒も大きい?

必ずしもそうではありません。

穂の大きさは、穂の長さや太さ、粒列数などによっても変わります。

大粒が好みなら、「大穂」という表示だけでなく「大粒」「深粒」という品種特性にも注目しましょう。

バイカラーの黄色と白はなぜ混ざる?

黄色と白の粒が現れるよう育成された品種だからです。

例えばピーターコーンでは、黄色と白がおよそ3:1の割合になります。

とうもろこしの粒が外しやすい品種は?

「実離れ」を統一条件で比較した公的な品種データはほとんどありません。

そのため、外しやすさだけで品種をランキングするより、大粒・深粒、粒皮の状態なども含めて選ぶのがおすすめです。

食べレア北海道で旬のとうもろこしを楽しむ

本記事では「とうもろこし大百科」として、食べレア北海道で販売しているかどうかに関係なく、さまざまな品種を紹介しました。

一方、食べレア北海道でも、これまでに

イエロー系

  • ゴールドラッシュ
  • 味来390
  • ピクニックコーン
  • あまいんです

ホワイト系

  • ピュアホワイト
  • 雪の妖精
  • ロイシーコーン
  • ホイップコーン

バイカラー系

  • ドルチェドリーム
  • ゆめのコーンBIG85

赤色系

  • 大和ルージュ

などの商品掲載・取扱実績があります。

「白とうもろこしを食べてみたい」
「大粒の品種を探したい」
「今年は違う品種を食べ比べてみたい」

そんなときは、その時期に販売されている北海道産とうもろこしをチェックしてみてください。

▶ 北海道産とうもろこしを探す

食べレア北海道|北海道とうもろこし 旬のお取り寄せ特集2026

北海道のとうもろこしは品種によって収穫時期が異なり、その年の天候や生育状況によって販売期間も変わります。

その時期にしか出会えない品種を選ぶことも、北海道の旬を楽しむ醍醐味です。

北海道とうもろこしの旬・選び方・茹で方も知りたい方へ

今回の記事では「とうもろこしの種類と品種」を徹底的に掘り下げました。

一方で、

  • 北海道産とうもろこしの旬はいつ?
  • 甘いとうもろこしはどう見分ける?
  • 茹でる、蒸す、レンジではどれがおいしい?
  • とうもろこしご飯をおいしく作るには?
  • 保存方法は?
  • どんなレシピがおすすめ?

といった「買ってから・食べるまで」の疑問は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

▶ 旬・選び方・食べ方を詳しく見る

2026年版:北海道とうもろこしの旬が来る!人気品種・甘い品種・おいしい食べ方を徹底紹介

「品種を調べるなら大百科」「旬や食べ方を調べるなら2026年版」と使い分けていただくと、北海道とうもろこしをより深く楽しめます。

まとめ:とうもろこしは「色」から「品種」へ。知るほど選ぶのが楽しくなる

イエロー、ホワイト、バイカラー。

色だけで見るとシンプルなとうもろこしですが、その中には驚くほど多くの品種があります。

大粒で深い粒を持つもの。
粒皮が驚くほどやわらかいもの。
500gを超える大穂を狙えるもの。
小さく食べ切りやすいもの。
条件によって糖度20度に達することがあるもの。
雪のように白いもの。
赤紫色に色づくもの。

現在のスイートコーンは、

「黄色だから昔ながら」
「白だから一番甘い」

と単純には分けられないほど、多様になっています。

だからこそ、今年の夏は単に「とうもろこしを買う」だけでなく、

“品種を選んで食べる”

という楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか。

商品ページや袋に書かれた品種名を覚えておけば、

「去年食べたあの品種がおいしかった」
「次はもっと粒皮がやわらかいものを選ぼう」
「今年は白とバイカラーを比べてみよう」

と、とうもろこし選びがもっと楽しくなります。

全国のスイートコーンの約4割を収穫する北海道だからこそ出会える、多彩な品種と味わい。
ぜひ、お気に入りのとうもろこしを探してみてください。

参考資料

本記事は、公的統計・研究機関の資料を優先し、品種固有の特徴については育成元・種苗会社などの公式情報を確認して作成しています。

生産量・基礎情報

スイートコーンの糖度・品種比較

果物との糖度比較

  • 千葉県/スイカの品質・糖度に関する資料
  • 北海道立総合研究機構/赤肉メロンの品質に関する研究資料
  • 農研機構/「ふじ」りんごの品質に関する資料
  • 農研機構/シャインマスカットの品質・栽培目標に関する資料

※果物についても糖度は品種・産地・熟度・栽培条件などによって変わります。本記事では、とうもろこしのBrix値をイメージしやすくするための比較材料として紹介しています。

主な品種情報

食べレア北海道

本記事の数値・品種情報について

※糖度について
品種の糖度は、研究・試験時の測定値または育成元・種苗会社の公表情報を参考にしています。実際の糖度は、栽培地域、天候、昼夜の気温、収穫時期、熟度、保存状態、測定方法などによって変動します。記事内の数値は固定値ではなく目安としてご覧ください。

※粒サイズ・粒皮・穂重について
育成元などが明確に公表している項目を優先して記載しています。「大穂」と「大粒」は同じ意味ではないため、確認できない粒サイズを穂重から推測して記載していません。

※品種について
国内には地域限定品種、新品種、旧品種、流通量の少ない品種など、記事内で紹介しきれないスイートコーンも存在します。農林水産省の資料も「主に栽培されている品種」を掲載するもので、全品種を網羅したものではありません。本記事では、公的資料、育成元、主要種苗会社、産地・流通情報などで現在または近年の栽培・流通を確認できる主要・特徴的な品種を可能な限り幅広く紹介しています。

※食べレア北海道の商品について
とうもろこしは旬の限られた季節商品のため、品種・販売期間・在庫状況は年によって異なります。最新の取扱商品は「食べレア北海道 とうもろこし特集」でご確認ください。

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