正月料理に欠かせないエビ。国内漁獲量1位は北海道ではなく○○県だった

正月料理に欠かせないエビ。国内漁獲量1位は北海道ではなく○○県だった

日本人はなぜかエビが大好き。消費量は世界一です。

エビの料理と言えばエビフライ、エビの天ぷら、エビチリ、エビマヨ…。その他多くの料理に使われます。

国内生産量は意外にも佐賀県が約2000トンで日本一、北海道は1600トンで2位です。
ただ漁獲高(販売額)は佐賀県が15億3000万円で3位、1位は北海道で34億円です。

これらの数字は北海道で獲れるエビは美味しく高価であるということを物語っています。

ただ国内漁獲量が13,000トンなのに対し、消費量は26万トンと言われ、自給率は極めて低いのが心配です。
いつ何時、食べられなくなる時、高騰する時がくるかもしれません。
いまのうちにいっぱいエビを食べておきましょう。

北海道で獲れる三大エビ

ここでは、北海道沿岸で獲れるエビのうち、「北海シマエビ」、「ボタンエビ」、「甘エビ」を紹介していきます。

北海シマエビ


北海シマエビは北海道の東側、道東沿岸で獲れるエビです。
とくに根室湾の尾岱沼が産地です。

風を受け、三角の帆をはためかせて静かに海面を滑りながら獲る「打瀬舟」の情景は尾岱沼の風物詩になっており、北海道遺産に選ばれています。

シマエビは水揚げ直後には黒っぽいグレーをしていますが、煮ると鮮やかな赤に染まり、地元では正月の食卓に欠かせないエビです。

味、食感、見た目、ともに北海道のエビの最高峰です。
しかし近年は、資源が減少傾向のため、高値で取引され、日常的に食べられるものではなくなりました。

当サイト「食ベレア北海道」でも扱っています。
このエビは少々高くてもぜひぜひオススメです。
一生に一回は絶対に食べておくべきです。「
こんなにおいしいエビがあったんだ!」と感動間違いなしです!

その輝きはまさに“海のルビー”
標津産 北海しまえび Mサイズ 500g (2022年新物)
6,420円(税込・送料込)

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ボタンエビ

北海道のほぼ全域で獲れますが、主に噴火湾、知床方面、稚内方面でよく水揚げされます。
最大の特徴は大きさです。

もちろんモノにもよりますが、20センチ以上のサイズも珍しくありません。大きければ大きいほど食感がプリプリで美味しいです。

また頭の部分にたっぷりとミソが入っているので、食べ逃しのないように!
ボタンエビのエビミソは最高です。
刺身の醤油にこのミソを溶かして入れると、刺身もまたさらに美味しくいただけます。

また青緑色の卵も捨てないで食べてください。色はグロテスクですが、ボタンエビの卵はかなりの珍味です。

ボタンエビのほとんどは、船ですぐに冷凍されるので、鮮度は保たれます。
ぷりぷり感と甘みは、刺身としては最高です。

ただ熱を加える調理には向いていません。ぜひ刺身で食べてください。

甘エビ

その名の通り、甘いのが最大の特徴。
小ぶりながら甘さはエビの中でも随一

産地は主に日本海側で、羽幌町が全国一です。
回転寿司やスーパーの総菜の寿司はほとんどが甘エビです。
生でも煮ても美味しくいただけます。

お手頃価格なので、一口に2匹、3匹と豪快に口に入れて食べられます。
実際に握り寿司には一貫に2匹というのが普通です。

おまけ

余談ですが・・・

筆者の実家は道東の漁師で、昔はよく生のシマエビをたくさんもらって刺身で食べました。
生きているので剥くのが怖かったです。
生の北海シマエビはほとんど流通していないので、今思えばとても高級なものを食べていたんだと思います。
もう50年も前のことですが…。

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