ごはん一つぶの大切さを知ろう
みなさんは、毎日どんなごはんを食べていますか。
白いごはん、パン、野菜やおかず。
いまの日本では、食べたいものを食べられることが多いですよね。
でも、むかしの日本には、ごはんがとても貴重だった時代がありました。
戦争がつづいていたころ、日本では食べ物が足りなくなり、
ごはんは「配給(はいきゅう)」といって、
一人ひとりに少しずつ分けられていました。
白いごはんをおなかいっぱい食べることは、
とてもむずかしかったのです。
そのため、人々はいろいろなくふうをしていました。
お米が少ないときは、さつまいもやじゃがいもを食べたり、
野菜を自分たちで育てたりしました。
少ない食べ物でも、体が元気でいられるように、
一生けんめい考えていたのです。
このころ、人々の命をささえていたのが、
お米、いも、野菜、そして雑穀(ざっこく)でした。
どれも、特別なごちそうではありません。
でも、生きるためにとても大切な食べ物でした。
戦争が終わって、世の中は少しずつ変わりました。
いまでは、スーパーやお店でたくさんの食べ物が買えます。
けれど、忘れてはいけないことがあります。
それは、ごはん一つぶにも、大切な意味があるということです。
お米は、農家の人が育て、
運ぶ人がいて、
ごはんを作る人がいて、
やっと私たちのもとにとどきます。
ごはん一つぶには、たくさんの人の力と、
長い時間がつまっています。
むかしの人たちは、
「食べ物をむだにしないこと」をとても大切にしていました。
それは、食べ物が命そのものだったからです。
いま、毎日食べているごはんは、
むかしの人たちの知恵とがんばりのつづきにあります。
ごはん一つぶを大切にすることは、
命を大切にすることにつながっています。
【先生・保護者の方へ】
本コラムは、戦時中の日本の食生活を通して、
食べ物の大切さや、命を支えてきた食の役割について考えることを目的としています。
特定の商品や購入をすすめる内容ではなく、
子どもたちが
「食べ物はあたりまえにあるものではない」
「ごはん一つぶにも多くの人の力が関わっている」
という気づきを得られるよう構成しています。
授業や家庭学習では、次のような問いかけにご活用ください。
・もし今日の食事が一食だけだったら、どんな気持ちになる?
・ごはん一つぶは、どんな人たちの手を通って届いているだろう?
・食べ物を大切にするって、どういうことだと思う?
食を通して、命や感謝について考えるきっかけとして、
ぜひご活用いただければ幸いです。






