北海道の自然の恵み:らわんブキの食用・栽培の秘密

北海道の自然の恵み:らわんブキの食用・栽培の秘密

どこにでも生えている北海道のフキ

北海道では山菜の代表格の「フキ」。ちょっと郊外に足を延ばせば山奥に入らずとも、道路わきにたくさん生えています。生命力、繁殖力が強く、住宅街でも少し湿った土の場所などにたくさん生えており「厄介者」となることもあります。

ほとんどは食不適の「赤ブキ」

ただ、生えているフキのすべてが食用に適しているとは限りません。というか、多くは茎が赤い「赤ブキ」とよばれ、食べるには不向きです。なのでそれらはほとんど雑草扱いされて刈られるか、放置されます。

繁殖力が強いフキ

山菜としてのいいフキを採るときは、ある程度人里離れた場所か川原の斜面などで、青くて太いおいしそうなフキを探しながら採ります。フキの種子はタンポポのような「綿毛」で、風に任せてどこへでも飛んでいくので、繁殖力が強く、枯渇することはないのです。

地下でつながるフキとフキノトウの関係

春、真っ先に土から顔を出すフキノトウ。実はフキとフキノトウは地下でつながっています。フキノトウの花が咲いた後に地下茎からでてきた、葉の柄の部分が「フキ」です。フキという植物は蕾(つぼみ)と葉柄が別々の時期に近くの地面から出てきます。なので「フキノトウが大きくなってフキになる」「フキとフキノトウは仲がよいので近くに生える」のは間違いで、フキノトウとフキは同一の「フキ」という植物です。

フキノトウは抗がん効果

早春の雪どけ間もない地面に生える、握り拳より2、3回り小さな淡い緑の蕾がフキノトウです。蕾が開くとすぐに虫が入ってしまうので、蕾のうちに採って食べるのが、北海道で一番早く食べられる山菜ということになります。強い苦みが春の到来を感じさせます。最近は抗がん効果が認められ、注目が集まっています。

土壌によって生育状況が大きく変化

さて、葉柄のフキですが、土壌に含まれる養分やミネラルによって生育状況が違います。つまり生えている場所によって大きさが違うのです。水分の多いところはみずみずしいフキが生えます。フキは大きい方が柔らかくておいしいので、山菜採りの人は大きくて青いフキを目指します。ただ、同じ場所で何年も採り続けると、地下茎に養分を蓄えることができず、次第に小さくなってしまいます。山菜採りでは1カ所から生える3本のうち、1本を残すというのがマナーです。

3メートルの巨大な「螺湾ブキ」

松山千春さんの出身地「北海道・足寄町」の雌阿寒岳の麓に北海道三大秘湖の「オンネトー」という小さな湖があります。オンネトーから螺湾(らわん)川という川が流れ出ており、流域は螺湾地区と呼ばれています。その螺湾地区に生えるフキは3メートルにもなる巨大なフキで「螺湾ブキ」というブランドのフキです。

確立された螺湾ブキの栽培方法

螺湾ブキは大きいのに柔らかいフキです。「螺湾ブキ」の名称は商標登録されていて、北海道遺産にもなっています。さらには種苗等の町外持ち出しが禁止されている貴重な品種です。乱獲で数が減ってきましたが、1988年に畑での栽培方法が確立し、以後農家が栽培して、安定的に供給できるようになりました。大きく育つ「秋田ブキ」に近い品種ですが、螺湾川に含まれるのマンガンなどミネラル豊富な水質によって、さらに大きく育つと言われています。

通販で買える北海道遺産

生のらわんブキは地元以外ではめったに手に入りませんが、当通販サイト「食ベレア北海道」では扱っています(季節限定)。またカレーや煮物、漬物などに加工した食品もあるので、ぜひチェックしてみてください!

 

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