絶品!家庭で味わうプロの味:北海道産素材でつくる極上コンフィ

コンフィとは?フランス生まれの“保存ができるごちそう”
「コンフィ(Confit)」は、フランス南西部の伝統的な保存料理。
語源は“保存する”を意味するフランス語「confitre(コンフィル)」に由来します。
冷蔵技術がなかった中世ヨーロッパ(日本でいう室町〜江戸初期ごろ)、
肉を長期保存するために考え出された調理法です。
食材を低温(70〜80℃)の油でじっくり加熱し、油脂で覆って空気を遮断することで、
うま味を閉じ込めながら日持ちをよくする──。
それがコンフィのはじまりでした。
アヒージョとの違いを知ると、オイル料理がもっと楽しくなる
見た目が似ている「アヒージョ」と混同されることも多いですが、
実はまったく違う料理法です。

アヒージョ=香りを楽しむ即席料理、コンフィ=旨味を閉じ込める熟成料理。
目的が違うからこそ、それぞれの美味しさが際立ちます。
家庭でもできる!簡単コンフィの基本レシピ
材料(鶏もも肉2枚分)
・鶏もも肉:2枚
・塩:小さじ1
・にんにく:1片
・ローズマリー・タイム:各少々
・オリーブオイル:肉が浸る量
作り方
1.肉に塩・ハーブをすり込み、冷蔵庫で半日寝かせる。
2.鍋にオイルと肉を入れ、70〜80℃で2〜3時間じっくり加熱。
3.食べる直前にフライパンで表面をカリッと焼けば完成。
外は香ばしく、中はしっとり。
まさに“高級フレンチを自宅で再現”できる一品です。
北海道大雪サーモンの簡単コンフィレシピ
しっとりなめらか、オリーブオイル香るごちそう
材料(2人分)
・北海道大雪サーモン(刺身用切り身):2枚(約200g)
・塩:ひとつまみ
・オリーブオイル:200ml(サーモンが軽く浸る量)
・にんにく:1片(つぶす)
・タイムまたはローズマリー:少々
作り方
1.サーモンに軽く塩をふり、10分ほど置いて水気を拭き取る。
2.小鍋にオリーブオイル・にんにく・ハーブを入れて弱火で温める。
3.オイルが温まったらサーモンを入れ、弱火で20〜25分じっくり火を通す。
(油がふつふつと小さく泡立つ程度が目安)
4.火を止めて5分ほど置き、粗熱を取る。
5.器に盛り、ミニトマトやハーブを添えて完成。
ひとことメモ
・サーモンが白くならないのは、低温でゆっくり加熱しているから。
タンパク質が急に固まらず、しっとりした“火の通った生”の食感に。
・残ったオイルは、パスタやサラダのドレッシングに使うと絶品。
コンフィにおすすめのオイルと使い分け

香りを楽しみたいならオリーブオイル、
素材の味を引き立てたいならグレープシードオイルが最適です。
栄養面では?実は“油まみれ”ではないヘルシー調理法
「油で煮るなんてカロリーが高そう…」と思うかもしれません。
ですが、コンフィは実は見た目ほど油っこくない、理にかなった調理法です。
・油を吸わない:低温調理のため、揚げ物より油の吸収率が低い。
・栄養が壊れにくい:ビタミンB群やアミノ酸が残りやすい。
・良質な脂質:オリーブオイルやグレープシードオイルは不飽和脂肪酸が豊富。
つまり、“おいしくて体にやさしいフレンチ”なのです。
北海道素材で作る贅沢コンフィ──おすすめ食材6選
北海道の食材は、旨味・香り・油なじみが抜群。
ここでは“家庭でも挑戦しやすい”6つの極上素材を厳選して紹介します。
フレッシュもも肉1kg【業務用】
北海道産鶏もも肉は、コンフィの王道。
塩・ハーブ・にんにくでマリネして低温調理すれば、
皮はパリッと、中はしっとりジューシーに。
作り置きできる万能メインです。
北海道大雪サーモン刺身用(900g)
脂のりが良く、旨味の濃いサーモンはオリーブオイルコンフィの定番食材。
ディルやレモンピールを加えると爽やかさが引き立ち、
冷蔵で2〜3日しっとりとした味わいを楽しめます。
仙鳳趾(せんぽうし)の生牡蠣(S・20個入)詰合せ
厚岸湾の清冽な海が育むプリプリの牡蠣を、
低温オイル煮(70℃・20分)にするだけで、濃厚な旨味が凝縮。
にんにく・ローリエ・タイムを添えると、ワインにぴったりな“海のコンフィ”に。
むきホッキ貝 2個入り×5パック
甘みと歯ごたえのバランスが絶妙なホッキ貝は、
グレープシードオイル+にんにく+唐辛子少々で軽やかに仕上げるのがおすすめ。
サラダやパスタの具材にも活躍します。
熟成培養生しいたけ「極茸」 1kg
肉厚で香り高い「極茸」は、まさにコンフィ向けの“野菜の主役”。
低温オイルでゆっくり火を通すと、グアニル酸(うま味成分)が凝縮し、
オイル自体が極上のだしのように変化します。
魚介や鶏肉のコンフィと合わせると、旨味の相乗効果で一気にレストランの味に。
北海道産 菊芋(きくいも) 5kg
「天然のインスリン」とも呼ばれるイヌリンを豊富に含む菊芋は、
血糖値上昇を穏やかにし、腸内環境を整える健康野菜。
シャキッ、ホクっとした食感を活かして、短時間の“半コンフィ”で仕上げるのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q1. コンフィはどれくらい日持ちしますか?
A. 油による保存効果で、冷蔵で約1週間〜10日、冷凍なら約1か月が目安です。
清潔な容器に入れ、食材がオイルにしっかり浸っている状態を保ちましょう。
Q2. コンフィのオイルは再利用できますか?
A. はい。コンフィ後のオイルは香りと旨味が溶け出した“万能調味料”。
炒め物やドレッシング、パスタソースに使うと風味豊かになります。
ただし、衛生面を考慮して1〜2回以内の再利用がおすすめです。
Q3. 健康面では脂質が多いのでは?
A. コンフィは低温調理のため油の吸収が少なく、
使用するオイルもオレイン酸やビタミンEなど体に良い脂質が中心。
見た目よりもずっとヘルシーな調理法です。
Q4. 家で作るとき、温度計がなくてもできますか?
A. 目安はオイルの中で小さな泡が静かに立つ程度(約75℃)。
ぐつぐつ沸くようであれば火を弱めてください。
Q5. コンフィに向かない食材はありますか?
A. はい。水分が多い食材や繊維が崩れやすいものは、コンフィにはあまり向きません。
例えば、トマト・きゅうり・レタスなどの生食野菜は、加熱で形が崩れてしまいます。
また、ヤーコンや長いものように粘りや水分が多い野菜も、油との相性がよくありません。
一方で、根菜(菊芋・にんじん)やきのこ(しいたけ)は低温調理でも旨味が凝縮しやすく、コンフィ向きです。
まとめ:北海道の素材で楽しむ“新しいごちそう”
・コンフィは「保存できる」「栄養が残る」「おいしい」の三拍子。
・オイルを選べば、美容にも健康にもやさしい。
・北海道の新鮮な魚介・肉・野菜を使えば、自宅で贅沢なレストラン級の味に。
北海道大雪サーモン × 極茸 × オリーブオイル──
この組み合わせだけで、家庭のキッチンが一気にフレンチビストロに変わります。