北海道・十勝の更別村で甘酸っぱい思い出を

北海道・十勝の更別村で甘酸っぱい思い出を

北海道でも採れるフルーツ

北海道と聞いて、皆さんが思い浮かべるのは、雪まつりや寒さ、そして広大な自然の風景かもしれませんね。しかし、「果物は寒さで育たない」という先入観をお持ちの方、いらっしゃいませんか?実は、その見方、少し見直した方が良いかもしれませんよ。北海道では、確かに温暖な地域の特権である柑橘類や柿、梨は少ないですが、それを補って余りあるほど、サクランボやリンゴ、ベリー類、イチゴ、そしてスモモなどの豊富なフルーツが栽培されています。そして、ちょっとした気候変動のおかげで、これらのフルーツは生産量が増え、味も以前よりグッと良くなっているんですよ。

今回は、十勝地方の更別町に焦点を当ててみましょう。ここでは、なんと各家庭が庭先に「すもも」を植えるのが一つの流行りになっているのです。北海道の冷たい気候が、フルーツの甘さを一層引き立ててくれるのですね。子供たちが自家製の果物を頬張る姿、想像するだけでほっこりしますよね。まさに、北海道の自然が生み出す、小さな奇跡のような話。さあ、北海道のフルーツに、新たな魅力を感じてみませんか?

北海道農業は「土地利用型」

北海道の農業について、少し掘り下げてみませんか?多くの方がイメージするのは、広大な土地に広がる麦畑やジャガイモの畑でしょう。実際、北海道の農業は「土地利用型」が主流です。このスタイル、要は広い土地を使って、水稲や小麦、ジャガイモ、豆類といった作物を栽培するんですね。収益は単位面積当たりではそこまで高くないものの、大規模な土地と大型の農業機械でカバーしています。

さて、対照的に「労働集約型」または「施設利用型」農業があります。こちらは、果樹や花卉のように、比較的狭い土地でも高い収益を上げることが可能な農業。確かに、手間はかかりますが、その分、単価が高く設定されているため、小規模でもしっかりと経営が成り立つわけです。面白いことに、このタイプの農業は、土地利用型に比べて、より密接な手入れや管理が求められ、農家の方々の熟練した技術や愛情が、直接作物の品質に反映されます。

北海道の農業、一見すると単調に見えるかもしれませんが、実は多様性に富み、それぞれの農業タイプが持つ独自の魅力と挑戦があるんです。広大な土地を活かした「土地利用型」も、緻密な技術と愛情が息づく「労働集約型」も、北海道の大自然の中で、それぞれに輝いています。どちらも、北海道の農業の重要な柱なんですね。

侮るなかれ!十勝の更別村は全国一お金持ち!

北海道・十勝の更別村について、ちょっと驚くような話をお持ちしました。この村、人口約3000人の小さな農村なんですが、その実態はかなりユニークです。一見すると、他の農村と変わらない「土地利用型」の農業が中心の地域のように思えますが、更別村はいくつかの驚きのデータを持っています。「日本で最も外車の保有台数が多い」「農家1戸当たりの平均収入は約5000万円」という、なんとも羨ましい統計を誇っています。これにより、「日本で最も裕福な村」とも言われているんですよ。

そして、更に驚くべきは、北海道で最初に5Gを導入したのが札幌市ではなく、この更別村だったという事実。2020年3月には既に5Gの基地局が2基整備され、現在ではその数は5基にまで増えています。技術の最前線を行くこの村は、「スーパーシティ構想」を掲げ、まさに日本一を目指しています。

このように、更別村はただの小さな農村ではなく、裕福さと先進技術の両面で他の追随を許さない、非常に特異な存在です。外車が行き交い、5Gが普及し、高収入を誇る農家が暮らすこの村は、日本の農村のイメージを一新するかもしれませんね。更別村、一見の価値あり、といったところでしょうか。

農家の庭先にあった「スモモの木」は子どもたちのおやつ

更別村の農家の庭先には、昔からスモモの木が植えられています。子どもたちにとって、これらのスモモはただのおやつではなく、成長の糧ともなっているのです。スモモはその寒さに対する強さと、北海道特有の昼夜の寒暖差によって糖度が高まる特性を持っています。本州に比べると熟するのは少し遅れますが、その待ち時間がかえって、スモモの味わいを特別なものにしています。子どもたちは地面に落ちたスモモを拾い、その栄養価の高さから得られる健康効果を享受しながら成長してきました。

スモモはビタミンやミネラルを豊富に含み、特にビタミンCや食物繊維が健康維持に貢献しています。この果物を食べることで、子どもたちは自然と免疫力を高め、健やかな体を育んできたのです。更別村におけるスモモの存在は、単に食べ物としてだけでなく、村の子どもたちの健康を支える栄養源としても重要な役割を果たしています。これらの風景は、更別村の文化を形作る大切な一部と言えるでしょう。スモモは、更別村にとってのソウルフードであり、まさに「ソウルフルーツ」と称されるにふさわしい存在なのです。

スモモにちなんだ特産品「チーズタルト」

この伝統に触発され、1987年には更別村や商工会、観光協会、農協友の会が手を取り合い、村の公園の隣に広がる3ヘクタールの土地に「すももの里」を創設しました。ここでは1000本ものスモモの木が植えられ、毎年5月中旬以降、白い花が一面に咲き乱れ、夏には豊かな実をたくさんつけます。そして、このスモモを使ったジャムやチーズタルト、ヨーグルト、リキュールといった特産品が村に彩りを加えています。

北海道の大自然の中で、特に道東や十勝を訪れる際には、ぜひ更別村へ足を運んでみてください。知る人ぞ知るこの村では、甘酸っぱいスモモの味わいと共に、忘れられない思い出を作ることができるでしょう。スモモの里でのひと時は、訪れる人々にとって特別な体験となり、心温まる旅の一コマとして記憶に残るはずです。

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