北海シマエビの旬は初夏と秋の年2回

北海シマエビの旬は初夏と秋の年2回

北海道の東部エリアを代表する高級食材。このコラムでは、北海シマエビの旬の時期についてまとめました。濃厚な甘みと独特の旨味、プリプリ食感は一度食べたら忘れられない味わいです。

北海シマエビの生態と旬

成長途中に性転換

体長約10cm、全身は黄緑色で緑褐色の縦縞模様で、茹でると朱色に白が混ざった鮮やかな色味になります。

北海シマエビの生態において、注目したい点は、成長途中にオスからメスへ性転換するところです。個体すべてがオスとして生まれ、2歳になるとメスに性転換するパターンが基本のようです。数多くいるエビの種類の中でも、甘エビやボタンエビは、同様の成長を遂げます。

道東の一部の地域でのみ水揚げされる希少価値の高いエビ

北海シマエビは、北海道でも道東エリアのサロマ湖や能取湖、野付湾など一部の地域でしか水揚げされない、希少価値の高いエビです。漁獲時期は、6月中旬から7月中旬と10月上旬から11月上旬の年2回、それぞれわずか2週間に限られます。

異なる2度の解禁時期

産卵期は水揚げ禁止

1度目の解禁時期を終えた後の8月下旬~9月、北海シマエビは産卵期を迎えます。この時期は、資源保護の観点から水揚げは禁止されています。

産卵期が過ぎ、10月上旬から2度目の解禁時期となります。

初夏と秋で異なる味わいも魅力

初夏に水揚げされた北海シマエビは、独特の甘みで身が締まり、プリプリとした食感と歯ごたえが魅力です。一方、秋に水揚げされた北海シマエビは、抱卵しているので、プチプチとした卵の食感が楽しめます。

限られた2度の解禁時期ですが、それぞれの味わいや食感の違いを楽しむのも楽しそうですよね。

旬の北海シマエビの魅力

特有の濃厚な甘み

旬の時期の北海シマエビは、肉質が引き締まり、特有の濃厚な甘みを持っています。この甘みは、冷たい北海道の海域でゆっくりと成長することで育まれるもので、他のエビにはない独特の味わいがあります。

プリプリの食感

新鮮な北海シマエビは、食感がプリプリとしていて、口の中で弾けるような感覚を楽しむことができます。この食感は、エビが最も新鮮な旬の時期にしか味わえない特別なものです。

多彩な調理法

刺身や寿司ネタとして生で味わうのはもちろん、塩茹で、天ぷら、エビしゃぶなど、さまざまな調理法でそのおいしさを引き出すことができます。旬の時期の北海シマエビは、どのような調理法でもその魅力を十分に発揮します。

高い栄養価で健康的

北海シマエビは、タンパク質が豊富で、ビタミンやミネラルなどの栄養素も多く含んでいます。おいしさだけでなく、健康にも良い食材です。

限定感と特別感

旬の時期にしか味わえない北海シマエビは、その限定感から特別な食材としても高い価値があります。大切な人との食事や特別な日のメニューに加えることで、食卓を豊かに彩ります。

旬の北海シマエビを味わうことは、北海道の豊かな海の恵みを直接感じることができる、特別な体験です。その深い味わいと豊かな食感は、食べる人を魅了し、忘れられない味の記憶を残してくれます。

北海シマエビの漁獲法

網状のかごを海底に沈める「かご漁」

北海シマエビには、大きく2つの漁獲方法があります。

ひとつ目は「かご漁」です。サンマやスケトウダラなどエサを入れた網状のかごを海底に沈め、エサを求めてかごに入った北海シマエビを回収する漁法です。

かご漁は、かごの網目よりも小さなサイズのエビを水揚げしないよう管理できるので、資源保護の点からも優れています。

明治時代から続く伝統の「打瀬舟漁」

もうひとつの漁法は「打瀬舟漁」です。

これは野付半島で行われている漁法で、北海シマエビの住処とされる海藻のアマモを、船のエンジンやスクリューで傷つけないように、船体と平行に複数の帆を掲げて、風と潮の力だけで網を引きます。

打瀬舟漁は、明治時代から続く伝統の漁法で、数枚の三角帆を張った小型の船が静かに進む様子は、このあたりの夏の風物詩にもなっており、2004年には、北海道内の貴重な自然や建造物を後世に継承することを目的とした、北海道遺産にも選ばれています。

北海シマエビの旬まであと少し

以上、このコラムでは、初夏と秋に旬を迎える北海道東部エリアの貴重な水産物、北海シマエビの旬についてまとめました。食べレア北海道では、5月中旬から販売開始予定です。もう少しの間お待ちくださいね!

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