北海道生まれの赤皮じゃがいも「さやあかね」とは?特徴・味・おすすめ料理・通販情報

北海道生まれの赤皮じゃがいも「さやあかね」とは?特徴・味・おすすめ料理・通販情報

じゃがいもといえば、「男爵薯」や「メークイン」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。北海道には数多くのじゃがいも品種がありますが、そのなかでも淡い赤色の皮が目を引くのが「さやあかね」です。さやあかねは、見た目の美しさだけでなく、ジャガイモ疫病への圃場抵抗性やジャガイモシストセンチュウ抵抗性を持つことを大きな特徴として育成された北海道生まれの品種です。男爵薯のようなやや粉質の食感と甘味があり、コロッケなどにも適しています。

この記事では、さやあかねの特徴や味、誕生の背景、おすすめの食べ方、さらに北海道十勝・芽室町の「鈴鹿農園」が育てるさやあかねについて詳しく紹介します。

 

さやあかねとは?北海道で育成されたじゃがいも品種

「さやあかね」は、疫病に強く、ジャガイモシストセンチュウにも抵抗性を持つ生食用じゃがいもを目指して育成された品種です。1995年、北海道立根釧農業試験場で、インド原産の疫病抵抗性系統「I-853」を母、「花標津」を父として人工交配が行われました。その後、1998年から北海道立北見農業試験場に移って選抜・育成が続けられ、2006年に北海道の優良品種に認定。同年、「ばれいしょ農林59号」として「さやあかね」の名称で登録され、2009年には種苗法上の品種登録も行われています。

つまり、さやあかねは単に珍しい色のじゃがいもではなく、北海道のじゃがいも栽培における病害対策を意識して生まれた品種なのです。

さやあかねが病気に強いといわれる理由

じゃがいも栽培で大きな問題となる病害のひとつが「ジャガイモ疫病」です。さやあかねは、この疫病に対する圃場抵抗性が「強」と評価されています。また、ジャガイモシストセンチュウへの抵抗性も持っています。

十勝農業試験場が2004~2006年に行った有機栽培条件下での試験では、一般品種に比べて疫病の進行が遅く、さやあかねの収量は慣行栽培と比べても低下が約10%にとどまりました。こうした特性から、育成当初から無農薬栽培や減農薬栽培などへの活用が期待されてきました。

さやあかねの特徴① 淡い赤色の皮と黄白色の果肉

さやあかねを見て最初に気付くのが、一般的なじゃがいもとは少し違う淡い赤色の皮です。形は扁球形で、果肉は黄白色。育成資料では、「男爵薯」や「花標津」と比較して芽が浅く、皮をむいた際の歩留まりがよいことも特徴として挙げられています。芽の部分を深くえぐる必要が少ないため、家庭で調理するときにも扱いやすいじゃがいもです。淡い赤色の皮と明るい果肉の組み合わせは、ほかのじゃがいもとは少し違った個性を食卓に加えてくれます。

さやあかねの特徴② 甘味があり、やや粉質のホクホク食感

「さやあかねはどんな味?」と気になる方も多いでしょう。育成時の調理試験では、甘味があり、男爵薯並みに食味が優れると評価されています。加熱後の肉質は男爵薯と同じ「やや粉質」で、ホクホクとしたじゃがいもらしい食感を楽しめます。

収穫時期や貯蔵状態によって味わいが変わることも、じゃがいもの面白さのひとつです。

さやあかねの特徴③ 変色が少なく、コロッケにも向いている

さやあかねは、調理したときの色の変化が比較的少ないことも特徴です。育成資料では、皮をむいた後の褐変が「ごく微」、加熱後の黒変も「微」と評価されており、いずれも男爵薯より少ない結果となっています。そのため、ポテトサラダやマッシュポテト、コロッケなど、じゃがいもの色合いを生かしたい料理にも使いやすい品種です。

特にコロッケについては、品種育成時の試験でも男爵薯並み以上の加工適性が確認されています。

さやあかねは煮崩れしやすい?おすすめ料理を紹介

さやあかねについて、「煮物にも向く万能品種」と紹介されることがありますが、品種育成時の試験では、水煮した際の煮崩れは男爵薯よりやや多いと評価されています。そのため、長時間煮込む料理では火加減に注意するとよいでしょう。さやあかねのやや粉質な食感や甘味を生かすなら、次のような料理がおすすめです。

じゃがバター

まず試してほしいのが、じゃがいもの味をそのまま楽しめるじゃがバターです。蒸したり電子レンジで加熱したりしたさやあかねに、北海道産バターと少量の塩を合わせれば、ホクホクとした食感と芋の甘味が引き立ちます。

ポテトサラダ

調理後の黒変が少ないさやあかねは、ポテトサラダにも使いやすい品種です。熱いうちに粗くつぶし、きゅうりや玉ねぎ、ハムなど好みの具材を合わせます。じゃがいもそのものの味を楽しみたい場合は、マヨネーズを入れすぎず、塩やこしょうで味を整えるのがおすすめです。

コロッケ

さやあかねの特徴を特に生かしやすいのがコロッケです。育成段階からコロッケ加工適性が評価されている品種で、やや粉質の食感が衣との相性も良好。ひき肉や玉ねぎと合わせる定番のコロッケはもちろん、じゃがいもの味を楽しむシンプルなコロッケにも向いています。

 

北海道十勝・芽室町でさやあかねを育てる「鈴鹿農園」

食べレア北海道で取り扱われているさやあかねを生産しているのが、北海道十勝・芽室町の鈴鹿農園です。鈴鹿農園の歴史は、1923年に静岡県浜松市から芽室町へ入植したことに始まります。現在の代表は4代目にあたり、2004年に有限会社鈴鹿農園を設立しました。経営面積235ヘクタール、小麦やじゃがいも、大豆、小豆、長いも、にんにく、さつまいもなど幅広い作物を生産しています。

GLOBALG.A.P.や有機JASにも取り組む鈴鹿農園

鈴鹿農園では、生産工程や環境、作業管理などを重視した農業にも取り組んでいます。2016年にはGLOBALG.A.P.の団体認証を取得。さらに2020年から有機JAS栽培を開始し、2021年に有機JAS認証を受けています。

また、鈴鹿農園では「特別栽培」にも取り組んでいます。特別栽培農産物とは、地域の慣行的な栽培方法と比較して、節減対象農薬の使用回数と化学肥料の窒素成分量をそれぞれ50%以下に抑えて栽培された農産物です。食べレア北海道で販売している「さやあかね」は、「特別栽培」です。

さやあかねはどこで買える?通販で購入する方法

さやあかねは、男爵薯やメークインほど広く流通している品種ではありません。栽培農家がまだ少なく、北海道外のスーパーなどでは見かける機会が少ない品種です。食べレア北海道では、北海道十勝・芽室町の鈴鹿農園が育てたさやあかねを取り扱っています。

収穫量や時期によって販売状況が変わるため、購入を検討している方は商品ページで在庫や発送予定を確認してください。

さやあかねについてよくある質問

Q. さやあかねはどんなじゃがいも?

北海道で育成された生食用じゃがいもです。淡い赤色の皮と黄白色の果肉を持ち、疫病への圃場抵抗性やジャガイモシストセンチュウ抵抗性を備えています。

Q. さやあかねはどんな味?

やや粉質でホクホクとした食感があり、育成時の調理試験では「甘味がある」と評価されています。

Q. さやあかねは煮崩れしにくい?

育成時の試験では、煮崩れは男爵薯よりやや多いと評価されています。煮物に使う場合は、煮込みすぎないようにするとよいでしょう。

Q. さやあかねにおすすめの料理は?

じゃがバター、ポテトサラダ、マッシュポテト、コロッケなどがおすすめです。特にコロッケは、育成時の試験でも加工適性が確認されています。

まとめ:さやあかねは「病害抵抗性」と「おいしさ」を両立した北海道生まれのじゃがいも

淡い赤色の皮が印象的な「さやあかね」。特徴的なのは見た目だけではありません。ジャガイモ疫病への強い圃場抵抗性とジャガイモシストセンチュウ抵抗性を持ち、有機栽培条件下の試験でも収量低下が比較的小さかったことから、農薬使用の低減などを考えるうえでも期待されてきた品種です。

味わいは、やや粉質でホクホクとした食感と甘味が特徴。じゃがバターのようなシンプルな料理はもちろん、ポテトサラダやコロッケにもよく合います。北海道十勝・芽室町の鈴鹿農園では、GLOBALG.A.P.や有機JAS、特別栽培など、栽培や生産工程の管理にも取り組んでいます。普段使っているじゃがいもとは少し違う品種を味わってみたい方は、北海道生まれの「さやあかね」を一度食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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