北海道が誇るブランド米「ゆめぴりか」。同銘柄なのに値段が違う理由。ネット通販で購入する際のポイントは?

北海道が誇るブランド米「ゆめぴりか」。同銘柄なのに値段が違う理由。ネット通販で購入する際のポイントは?

そろそろ新米がおいしい季節ですね。私たち日本人にとって、お米は毎日の食事になくてはならない食材です。
今回のコラムでは、北海道フードマイスターで野菜ソムリエの資格を持つ、食べレア専属の美馬健一バイヤーに、北海道が誇るブランド米「ゆめぴりか」について聞いてみました。

ぜひ、「ゆめぴりか」を購入する際の参考にしてみてください。

北海道米「ゆめぴりか」ってどんなお米?

北海道米の技術の集大成「ゆめぴりか」

2009年にデビューした「ゆめぴりか」は、品種改良を重ねて完成した、北海道最上級のブランド米です。北海道米の技術の集大成とも言えます。特徴は甘さと程良い粘り、濃い味わいであること。「ゆめぴりか」を食べるのは初めてという方は、まずは白いご飯のまま味わうのがおすすめだそうです。

甘み粘りが強く、冷めてもおいしい低アミロース米

「ゆめぴりか」は、数多くある北海道米の中でも、甘みと粘りが強く柔らかい食味も特徴のひとつです。一般的なうるち米と比べ、アミロースの含有量が少ない低アミロース米品種。アミロースが少ない分、アミロペクチンが多いので、粘りが強く、冷めてもおいしいと評判です。

お米の食味ランキングで13年連続特Aを受賞

「ゆめぴりか」は、一般財団法人日本穀物検定協会による「お米の食味ランキング」で、平成22年~令和4年度まで13年連続で特Aを受賞しています。日本トップのブランド米、魚沼産コシヒカリにも匹敵するおいしさです。

3,422通の一般公募の中から選ばれた名称

「ゆめぴりか」の名称は、北海道内の一般公募に寄せられた3,422通の中から選ばれ決定しました。「日本一おいしいお米を」という北海道民の“夢(ゆめ)”と、アイヌ語で美しいを意味する“ピリカ”を合わせています。

同じゆめぴりか品種なのに価格が違う理由

栽培方法の違い

多くの生産者さんが実践する慣行栽培の他に、慣行栽培よりも農薬や化学肥料を抑える特別栽培、農薬を使用せず、有機肥料のみで栽培する有機JAS認証栽培があります。

栽培方法の違いにより、かかる手間と、同じ面積でも収穫できるお米の量が変わり、お米の価格にも影響します。

例えば、農薬や化学肥料を減らして栽培すると、収穫量は慣行栽培と比べ少なくなったり、農薬を抑えると、雑草が増えるので、そのための除草にどうしても手間と時間を有するので、価格が上がります。

乾燥方法の違い

収穫直後のお米は、水分量が多く長期保存に適していません。そのため、収穫後すぐに稲を乾燥させて水分量を減らします。

乾燥機による乾燥が一般的ですが、「かさ掛け」という収穫した稲を束ねて天日干しにする昔ながらの乾燥方法あります。

「かさ掛け」は時間や労働力がかかるため、近年では見かけることも少なくなりましたが、栄養と旨みが増し、炊いたときのお米のおいしさが全然違うと言われています。

保存方法の違い

お米の鮮度を保つために、多くの生産者さんは、精米して出荷するまで、玄米の状態で冷蔵保管することが多いです。すぐに精米しない場合は、籾の状態で保管するのが一番おいしさを保つことができますが、籾のまま保存すると重量が増え、保管するための場所が必要になってしまいます。倉庫に余裕がない生産者さんは、籾の状態での保管は難しいそうです。
このようにお米の価格は、栽培方法や乾燥方法、貯蔵方法によって価格は変わってきます。手間や時間をかけて栽培されたお米は、その分付加価値が高く、高値で取引されるのです。

北海道産「ゆめぴりか」をネット通販で購入する際に確認したい3つのポイント

ところで、皆さんお米はどこで購入していますか?私は、以前はスーパーで購入していましたが、最近は家庭での消費量は増えたこともあり、玄関先まで運んでくれるネット通販が便利だなぁと感じています。

また、ネット通販だと、同じ「ゆめぴりか」でも、産地や栽培方法になど選択肢が広いことも魅力ですよね。

ネット通販でお米を購入する際に、確認すべき3つのポイントを紹介します。

単一原料米or複数原料米

「単一原料米」とは、ひとつの銘柄だけのお米で、産地・産年すべてが同一のものを言います。

一方、「複数原料米」は、銘柄・産地・産年の異なるお米が混ざっているものを言います。例えば、“蘭越産ゆめぴりか9割”と“東神楽町ゆめぴりか1割”だと、同じ産年のゆめぴりかでも、単一原料米ではなく、複数原料米という表記になります。

ただし、複数原料米が単一原料米と比べ劣っているという訳ではなく、複数原料米には複数原料米の魅力もありと、味の好みには個人差があります。

精米時期をチェック

お米は鮮度が命です。精米後は米の表面が乾燥し、少しずつ劣化が進むので、精米後1ヵ月以内を目安に食べきるのがおすすめです。精米日または精米時期がきちんと明記されているかどうかをチェックしましょう。

注文を受けた後に精米、発送してくれる生産者さんもあります。

生産者さんをチェック

「ゆめぴりか」などのブランド米は、どこの農園で栽培されたお米なのか、誰がつくったものなのかも重要なチェックポイントです。ネット通販をするサイト内で、生産者さんの顔が見えるかどうかは、安心安全でおいしいお米を示すひとつの指標になります。

お米のおいしさを決める土質・水・温度

「ゆめぴりか」は、道東エリアの一部を除く北海道各地で生産されているお米です。石狩(いしかり)地区・後志(しりべし)地区・道南地区・留萌(るもい)地区・上川(かみかわ)地区・空知(そらち)地区・胆振(いぶり)地区では、特に栽培が盛んです。

産地によってもお米の味は変わるそうです。お米の味を決める要因には、土質・水・温度が挙げられます。広くて平らな土地、水はけが良い土、豊かな水、昼夜の温度差がお米の味を左右します。

“土質・水・温度の他に、使用する肥料(化学肥料か有機肥料か)も味わいに影響を与えます。

同じ銘柄のお米でも、産地や生産者さんが違うと、食味も全然違うので、お米の楽しみ方のひとつ。産地別「ゆめぴりか」を食べ比べて、自分好みの「ゆめぴりか」を探すのも楽しそうです。

北海道産の新米ゆめぴりか、もうすぐ予約販売開始します!

食べレア北海道では、令和5年産の新米「ゆめぴりかを」9月中旬より、販売開始する予定です。もう少しお待ちくださいね。

「今夏は暑かったため、新米が食べられる時期が、例年よりも早いだろう」と美馬バイヤーが教えてくれました。予約販売が開始したら、私も速やかに予約する予定です!

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