【2026年版】北海道じゃがいも大百科:30品種の違い・料理別の選び方・新品種まで徹底解説
「じゃがいもにはどんな種類がある?」「男爵とメークインは何が違う?」「肉じゃがやポテトサラダには、どの品種がおすすめ?」
スーパーで何気なく手に取るじゃがいもですが、品種によって食感や甘み、煮崩れのしやすさ、皮や果肉の色まで大きく異なります。
なかでも北海道は、日本のじゃがいも収穫量の約8割を占める一大産地。2025年産では全国207万4,000tのうち北海道が169万2,000tと、約82%を占めました。また北海道では、男爵薯やメークインだけでなく、青果用・加工用・でん粉原料用など数多くの品種が栽培されています。
今回は、北海道の定番じゃがいもから、食べレア北海道でも取り扱っている希少品種、赤や紫のカラフルポテト、そして近年登場した新品種まで30品種を一挙に紹介。
さらに、料理別のおすすめ品種や、2025年に北海道産じゃがいもが不作となった理由、じゃがいもの品種改良が続けられている理由まで詳しく解説します。

じゃがいもの種類は「粉質・粘質」を知ると選びやすい
じゃがいもの品種選びで、まず知っておきたいのが「食感」の違いです。
一般的には、加熱するとホクホクする粉質タイプと、しっとりなめらかな粘質タイプがあり、その中間的な特徴を持つ品種もあります。
粉質タイプ
でんぷん質が比較的多く、加熱するとホクホクとした食感になりやすいタイプです。
コロッケ、マッシュポテト、粉ふきいも、じゃがバターなど、じゃがいもを崩して使ったり、ホクホク感を楽しんだりする料理に向いています。
代表的なのは、男爵薯やキタアカリです。
粘質タイプ
水分を感じるしっとり・なめらかな食感で、煮崩れしにくい品種が多いのが特徴です。
肉じゃが、カレー、シチュー、ポトフなど、形を残したい料理で活躍します。
代表的なのはメークインです。
ただし、実際の食感や煮崩れの程度は「粉質か粘質か」だけでは決まりません。品種それぞれの特徴を知り、料理に合わせて選ぶのがおすすめです。農研機構も、北海道生まれの各品種について「しっとり~ほくほく」「煮崩れしやすい~しにくい」の違いを整理しています。
北海道じゃがいも30品種を比較!
★=食べレア北海道で現在取り扱っている、または過去に取り扱い実績のある品種
※「甘みの傾向」は品種特性や商品説明などをもとにした目安です。じゃがいもの甘みや食感は、産地、天候、収穫時期、貯蔵条件などによっても変化します。「―」は公表資料だけでは一律に比較しにくいため評価していません。
| 品種 | 食べレア | 食感・特徴 | 甘みの傾向 | 煮崩れ | おすすめ料理 |
|---|---|---|---|---|---|
| 男爵薯 | ★ | ホクホク・粉質 | ほどよい | しやすい | コロッケ、粉ふきいも |
| メークイン | ★ | しっとり・粘質 | ほどよい | しにくい | 肉じゃが、カレー |
| キタアカリ | ★ | ホクホク・黄色い果肉 | 強め | しやすい | じゃがバター、ポテトサラダ |
| とうや | ★ | なめらか・しっとり | あっさり | しにくい | 煮物、サラダ |
| キタカムイ | ★ | きめ細かくなめらか | 強め | 比較的しにくい | 煮物、じゃがバター |
| マチルダ | ★ | なめらか・しっとり | ほどよい | 比較的しにくい | グラタン、煮込み |
| さやあかね | ★ | ホクホク寄り | 強め | ややしやすい | コロッケ、ポタージュ |
| ホッカイコガネ | ややしっとり・長楕円形 | ― | 比較的しにくい | フライドポテト | |
| ピルカ | なめらか・目が浅い | ― | 比較的しにくい | 煮物、サラダ | |
| はるか | なめらか・白い果肉 | ― | 中程度 | サラダ、コロッケ | |
| スノーマーチ | 白い果肉・調理しやすい | ― | 中程度 | 煮物、サラダ | |
| 十勝こがね | ホクホク寄り | ― | 中程度 | フライドポテト、焼き料理 | |
| インカのめざめ | ★ | きめ細かく濃厚 | 強め | 比較的しにくい | 蒸しいも、ロースト |
| レッドムーン | ★ | しっとり・赤皮黄肉 | 強め | しにくい | 肉じゃが、ポタージュ |
| シャドークイーン | ★ | 紫色の果肉 | ― | 中程度 | ポタージュ、サラダ |
| ノーザンルビー | ★ | ピンク色・ねっとり | ― | 比較的しにくい | サラダ、ポタージュ |
| キタムラサキ | ★ | 紫色の果肉 | ― | 中程度 | サラダ、フライ |
| ドラゴンレッド | ★ | 赤皮・ピンク色の果肉 | ― | 比較的しにくい | コロッケ、サラダ |
| タワラワイス | ★ | やや粉質・もっちり | ― | 中程度 | いももち、コロッケ |
| アポリン | ★ | なめらか・しっとり | ― | しにくい | 煮物、肉じゃが |
| レッドカリスマ | ★ | しっとり・赤皮白肉 | ― | 比較的しにくい | 煮物、サラダ |
| ジャガキッズパープル | ★ | 粉質・紫皮黄肉 | ― | ややしやすい | コロッケ、サラダ |
| ジャガキッズレッド | ★ | 粉質・赤皮黄肉 | ― | ややしやすい | マッシュ、コロッケ |
| タワラムラサキ | ★ | やや粘質・紫皮淡黄肉 | ― | しにくい | 煮物、カレー |
| アローワ | ★ | なめらかな食感 | ― | 中程度 | 蒸し料理、煮込み |
| ゆめいころ | ややしっとり | あっさり※貯蔵後は甘みも | しにくい | 煮物、カレー | |
| きたすずか | なめらか・白肉 | ― | 比較的しにくい | サラダ、チルド料理 | |
| シャイニールビー | 鮮やかな赤い果肉 | ― | ― | サラダ、菓子・加工 | |
| ノーブルシャドー | 濃い紫色の果肉 | ― | ― | サラダ、菓子・加工 | |
| あかね風 | 赤皮・黄色い果肉 | ― | 比較的しにくい | 蒸しいも、煮物 |
北海道の主要品種については北海道農政部・農研機構の品種資料を中心に整理し、希少品種については日本いも類研究会および食べレア北海道の商品情報を参考にしています。
気になるじゃがいもを食べ比べてみませんか?
食べレア北海道では、北海道・剣淵町で育てられた希少品種を含む「じゃがいも10種 食べ比べセット」を取り扱っています。紫やピンク、黄色など見た目の違いはもちろん、ホクホク、しっとり、もっちりとした食感の違いも楽しめます。
→ 北海道産じゃがいも10種を食べ比べてみる
まず覚えたい!北海道じゃがいもの定番品種
男爵薯:ホクホク食感の王道

北海道のじゃがいもを代表する品種のひとつが男爵薯です。
丸みのある形で、加熱すると粉をふくようなホクホクとした食感になるのが特徴。煮込むと崩れやすいため、形を残す料理よりも、コロッケ、粉ふきいも、マッシュポテトなどに向いています。
食べレア北海道でも、北海道・真狩村産の男爵薯を取り扱っています。
メークイン:肉じゃがならおなじみのしっとり系

メークインは細長い形が特徴で、男爵薯よりもしっとりした粘質タイプ。
加熱しても形が崩れにくいため、肉じゃがやカレー、シチューなど、長時間煮込む料理に適しています。
北海道厚沢部町はメークイン発祥の地として知られ、食べレア北海道でも厚沢部産メークインを取り扱っています。
キタアカリ:甘みと黄色い果肉が魅力

キタアカリは、北海道生まれの人気品種。
黄色い果肉とホクホクした食感が特徴で、食べレア北海道でも「ほのかな甘みがあり、煮崩れしやすい」と紹介しています。
じゃがバターや粉ふきいもなど、シンプルな料理にすると品種そのもののおいしさを楽しめます。ポテトサラダやコロッケにもおすすめです。
とうや:しっとりなめらかで煮物向き

とうやは、黄色い果肉と滑らかな食感が特徴。
北海道の資料でもサラダや煮物に適した品種として紹介されています。食べレア北海道では男爵薯とセットで販売しており、男爵より粉っぽさが少なく、しっとりした食感と煮崩れしにくさを特徴として紹介しています。
キタカムイ:貯蔵で甘みが増すじゃがいも

白くきめ細かな果肉を持つキタカムイ。
食べレア北海道でも取り扱い実績があり、煮崩れしにくく、甘みを楽しめる品種として紹介しています。ホクレンによると、キタカムイは貯蔵によってでんぷんの糖化が進みやすく、寝かせることで甘みが増すことも特徴です。
北海道で出会いたい!甘み・風味を楽しむじゃがいも
インカのめざめ:栗を思わせる濃厚な風味

一度食べると印象に残るじゃがいもとして人気なのが、インカのめざめです。
鮮やかな黄色い果肉を持ち、肉質はきめ細かく、栗を思わせる風味と甘みが特徴。
食べレア北海道でも剣淵町産を取り扱っており、蒸す、茹でる、揚げる、ポテトサラダにするなど幅広い料理におすすめしています。
濃厚な味わいを楽しむなら、まずは蒸しいもやじゃがバター、オーブン焼きなど、味付けを控えた料理がおすすめです。
レッドムーン:赤い皮の中に黄色い果肉

レッドムーンは、赤い皮と黄色い果肉が特徴的なじゃがいも。
食べレア北海道では「さつまいもを思わせるコクと優しい甘み」があり、粘質で煮崩れしにくい品種として紹介しています。
ポテトサラダやポタージュだけでなく、肉じゃが、シチュー、カレーにもおすすめです。
マチルダ:北海道で楽しみたい希少品種

マチルダはスウェーデンから導入された品種で、黄色みのある果肉と調理適性の高さが特徴です。北海道の主要品種にも掲載されています。
食べレア北海道では芽室町産マチルダを取り扱っており、なめらかな食感を生かしたグラタンや煮込み料理にもおすすめです。
さやあかね:北海道生まれの赤皮じゃがいも

さやあかねは、淡い赤色の皮と黄白色の果肉を持つ北海道生まれの品種。
疫病への抵抗性が強く、北海道の品種資料でも特徴的な品種として紹介されています。
食べレア北海道では芽室町産を取り扱っており、コロッケやポタージュなど、じゃがいもの風味と食感を楽しめる料理にもおすすめしています。
スーパーではなかなか見ない!食べレア北海道の希少じゃがいも
じゃがいものおもしろさは、男爵薯やメークインだけではありません。
食べレア北海道では、北海道・剣淵町の「じゃがいも10種 食べ比べセット」として、インカのめざめ、シャドークイーン、ノーザンルビー、タワラワイス、アポリン、レッドカリスマ、ジャガキッズパープル、ジャガキッズレッド、タワラムラサキ、アローワという個性的な10品種を取り扱っています。
タワラワイス:やや粉質でもっちり

表面が比較的滑らかで、やや粉質。加熱すると少しもっちりした食感になる品種です。
食べレア北海道では、コロッケ、いももち、ハッシュドポテトのほか、肉じゃがや煮込み料理などにも適した品種として紹介しています。
生産量が少なく、一般的なスーパーではなかなか出会えない品種だからこそ、食べ比べで試してみたいじゃがいものひとつです。
アポリン:煮崩れしにくい万能タイプ

アポリンは長楕円形で、目が浅く皮をむきやすい品種。
日本いも類研究会によると、滑らかな食感で煮崩れしにくく、煮物などに適しています。表皮に光沢があり、見た目の美しさも特徴です。
レッドカリスマ:鮮やかな赤皮と白い果肉

レッドカリスマは、鮮やかな赤い皮と白い果肉のコントラストが特徴。
目が浅く皮をむきやすく、しっとりとした食感。煮物やサラダなど幅広い料理に利用できます。
ジャガキッズパープル:紫皮×黄色い果肉

ジャガキッズパープルは、紫色の皮と黄色い果肉を持つじゃがいも。
1990年に発表された品種で、実は「最近生まれた新品種」ではありません。
肉質は粉質で滑らか。やや煮崩れしやすく、ポテトサラダなどにも向いています。
ジャガキッズレッド:赤皮の兄弟品種

ジャガキッズパープルと同じ1990年に発表された、赤い皮と黄色い果肉を持つ品種です。
元となった品種の粉質性や食味の良さを受け継いでおり、コロッケやマッシュポテトなどに使って違いを楽しむのもおすすめです。
タワラムラサキ:紫色の皮に淡黄色の果肉

皮は紫色ですが、切ると中は淡い黄色。
日本いも類研究会によると、肉質はわずかに粘質で煮崩れが少ない品種です。紫色の見た目を楽しみながら、肉じゃがやカレーなどの煮込み料理にも使えます。
アローワ:なめらかな食感を楽しむ品種

アローワはフランス系の品種で、日本では2009年に品種登録されました。
早期肥大性が高い早生品種で、なめらかな食感と良好な食味が特徴です。
希少じゃがいもを一度に食べ比べるなら
「どれか1種類ではなく、実際に違いを比べてみたい」という方には、食べレア北海道のじゃがいも食べ比べセットがおすすめです。一般のスーパーではなかなか見かけない品種も含まれているので、蒸す、煮る、揚げるなど調理法を変えて食べ比べるのも楽しめます。
→ じゃがいも10種 食べ比べセットを見る
紫・ピンク・赤!カラフルじゃがいもの世界
じゃがいもは白や黄色だけではありません。
北海道では、紫やピンク、赤など、切った瞬間に驚くような色鮮やかな品種も栽培されています。
食べレア北海道では、インカのめざめ、シャドークイーン、ノーザンルビー、ドラゴンレッド、キタムラサキの5品種を組み合わせたカラフルじゃがいもセットも取り扱っています。
シャドークイーン:濃い紫色の果肉

皮だけでなく果肉まで濃い紫色。
農研機構によると、従来の紫肉品種であるキタムラサキなどと比べてアントシアニン色素を多く含むことが特徴です。
ポタージュやポテトサラダ、ポテトチップスなど、色を見せられる料理にすると個性が際立ちます。
ノーザンルビー:鮮やかなピンクのじゃがいも

皮も果肉もピンク色。
食べレア北海道では、メークインに似たねっとりした食感があり、加熱しても色を楽しみやすいことから、ポテトサラダ、ポタージュ、お菓子作りなどをおすすめしています。
キタムラサキ:皮も中身も紫色

キタムラサキも、皮と果肉が紫色のカラフルポテト。
北海道の主要品種資料では、紫肉色でアントシアニン色素を多く含む品種として掲載されています。
ドラゴンレッド:赤い皮とピンクの果肉

赤い皮を切ると、中からピンク色の果肉が現れる個性的なじゃがいもです。
食べレア北海道では、コロッケ、ポテトチップス、ポテトサラダ、ビシソワーズなどをおすすめしています。
じゃがいもは今も進化中!注目したい新しい品種

じゃがいもの品種改良は現在も続いています。
品種改良の目的は、単に「より甘いじゃがいも」を作ることだけではありません。
病害虫への抵抗性、収量、保存性、加工しやすさ、調理のしやすさ、色や形など、生産者、流通、加工業者、消費者それぞれにとって重要な特徴が研究されています。
ゆめいころ:男爵薯を母に持つ期待の新品種
2021年に品種登録された「ゆめいころ」は、男爵薯を母に持つ北海道生まれの新品種です。
2024年から北海道内で一般栽培が始まり、徐々に作付面積が広がっています。
男爵薯よりややしっとりとした食感で、風味はあっさり。目が浅く調理しやすいうえ、煮崩れしにくいのも特徴です。
また、貯蔵後には甘みを感じやすくなるとされています。
「ゆめ」は北海道らしい響き、「いころ」はアイヌ語で「宝物」を意味し、北海道の宝物のような品種になってほしいという願いが込められています。
きたすずか:病害虫対策から生まれた新しいじゃがいも
きたすずかは、ジャガイモシロシストセンチュウへの抵抗性を持つ加工・生食用品種。
丸い形で、皮は淡いベージュ、果肉は白色です。
農研機構では、サラダ、チルド、冷凍ダイス加工や生食用に適する品種として紹介しています。
新しい品種が必要とされる背景には、このように病害虫から北海道のじゃがいも産地を守るという重要な役割もあります。
シャイニールビー:ノーザンルビーを進化させた赤肉品種
シャイニールビーは、鮮やかな赤い果肉を持つ新しいカラフルポテト。
農研機構によると、従来のノーザンルビーよりアントシアニン含量と収量が高く、形が揃いやすく目も浅いため、生産・加工の両面で扱いやすい品種です。
赤色を生かしたサラダや菓子、加工食品などへの利用が期待されています。
ノーブルシャドー:シャドークイーンの次世代を担う紫じゃがいも
ノーブルシャドーは、濃い紫色の果肉を持つ新品種。
従来のシャドークイーンにはないジャガイモシストセンチュウ抵抗性を持ち、疫病やそうか病にも強いことが特徴です。
鮮やかな紫色を生かした食品への利用が期待されています。
農研機構は、シャイニールビーとノーブルシャドーについて、種いもの一般販売が始まる2025年頃から北海道や本州での本格的な普及を見込むとしていました。
2026年現在、まさにこれから目にする機会が増えていく可能性のある品種です。
「新しく見える品種=新品種」とは限らない
スーパーや直売所で初めて見るじゃがいもを「最近できた新品種かな?」と思うことがあります。
しかし、珍しい品種だからといって、必ずしも新しい品種とは限りません。
たとえばホッカイコガネは1970年に北海道農業試験場で交配された品種で、ジャガキッズパープルとジャガキッズレッドは1990年に市販が始まっています。アローワも日本での品種登録は2009年です。
栽培量が少なかったり、一部地域でしか作られていなかったりすることで、誕生から何十年も経ってから消費者に知られるケースもあります。
「新品種」と「希少品種」を分けて知ると、じゃがいもの世界がさらにおもしろくなります。
【料理別】じゃがいものおすすめ品種早見表
じゃがいもの品種名を全部覚えなくても、「今日は何を作る?」から選べば簡単です。
| 作りたい料理 | 特におすすめ | 選ぶポイント |
| 肉じゃが | メークイン、とうや、レッドムーン、アポリン | 煮崩れしにくい |
| カレー | メークイン、とうや、タワラムラサキ、ゆめいころ | 長時間煮ても形を保ちやすい |
| シチュー | メークイン、レッドムーン、マチルダ | しっとり系が合わせやすい |
| コロッケ | 男爵薯、キタアカリ、ジャガキッズパープル | ホクホクしてつぶしやすい |
| ポテトサラダ | キタアカリ、とうや、ノーザンルビー | 好みの食感で選ぶ |
| マッシュポテト | 男爵薯、キタアカリ、ジャガキッズレッド | 粉質系が使いやすい |
| じゃがバター | キタアカリ、インカのめざめ、キタカムイ | いも自体の風味・甘みを楽しむ |
| フライドポテト | ホッカイコガネ、十勝こがね | フライ適性のある品種 |
| いももち | 男爵薯、タワラワイス、さやあかね | でんぷん感・もっちり感を楽しむ |
| ポタージュ | レッドムーン、シャドークイーン、ノーザンルビー | なめらかさや色を生かす |
| 彩り料理 | シャドークイーン、ノーザンルビー、ドラゴンレッド | 果肉色を主役にする |
料理用途は北海道・農研機構の品種資料および各品種の商品情報を参考に整理しています。
迷ったらこれ!好み別じゃがいもの選び方
とにかくホクホクが好きなら、男爵薯やキタアカリ。
しっとり・なめらかな食感が好きなら、メークイン、とうや、アポリン。
甘みや濃厚な風味を楽しみたいなら、インカのめざめ、キタアカリ、キタカムイ、レッドムーン。
珍しいじゃがいもを食べてみたいなら、タワラワイス、アポリン、レッドカリスマ、ジャガキッズシリーズなどがおすすめです。
料理を華やかにしたいなら、シャドークイーン、ノーザンルビー、キタムラサキ、ドラゴンレッドなどのカラフルポテトを選んでみましょう。
北海道のじゃがいもの旬はいつ?

北海道では、地域や品種によって差はありますが、夏から秋にかけて新しいじゃがいもの収穫が本格化します。
収穫したばかりのじゃがいもにはみずみずしさがあり、一方で、貯蔵することで味わいが変化する品種もあります。
キタカムイやゆめいころのように、貯蔵によって甘みを感じやすくなる品種もあるため、じゃがいもは「採れたてだけがおいしい」とは限りません。
収穫したてと、じっくり寝かせたじゃがいも。
同じ品種でも季節によって異なる味わいを楽しめるのも、北海道産じゃがいもの魅力です。
北海道では秋になると、さまざまな品種のじゃがいもが旬を迎えます。食べレア北海道では、旬の農産物を集めた「秋の大収穫祭」も開催しています。
2025年、北海道のじゃがいもはなぜ不作だった?

2025年は、北海道のじゃがいも生産にとって厳しい一年となりました。
農林水産省が2026年2月10日に公表した「令和7年産春植えばれいしょ」の統計によると、北海道の2025年産じゃがいもの収穫量は169万2,000t。
2024年産の187万tから、17万8,000t、約10%減少しました。
作付面積は4万8,200haで前年より1%減でしたが、10a当たり収量は3,510kgと前年を9%下回りました。
不作の原因① 6月の高温で「着いも数」が減った
農林水産省は、北海道で収量が減少した要因のひとつとして、6月の高温によって着いも数が減少したことを挙げています。
「着いも」とは、地下で新しいじゃがいもが形成されること。
この時期の条件が厳しくなると、一株から収穫できるじゃがいもの数にも影響します。
不作の原因② 肥大期の少雨で小玉傾向に
さらに、じゃがいもが大きく育つ「肥大期」が少雨で経過したことも影響しました。
十分に肥大できず、小玉傾向となったことで、面積当たりの収量が低下しました。
つまり2025年は、
「高温でいもの数が減り、その後の少雨で一つひとつのいもも十分に大きくなりにくかった」
という二つの要因が重なった年だったといえます。
天候の変化と、これからのじゃがいも
じゃがいもは自然の中で育つ農作物です。
気温や降水量が変化すれば、生育や収量にも影響します。
だからこそ現在は、病害虫への抵抗性だけでなく、安定した収量や栽培しやすさなどを備えた品種の研究も続けられています。
普段何気なく食べている一個のじゃがいもの背景には、自然条件と向き合う生産者と、長い年月をかけた品種改良の積み重ねがあります。
なぜ新しいじゃがいもの品種を作るの?

「男爵薯やメークインがあるのに、なぜ新しいじゃがいもを作る必要があるの?」と思うかもしれません。
しかし、新品種の開発には、これからもじゃがいもを安定して作り続けていくための重要な意味があります。
たとえば近年の品種では、ジャガイモシストセンチュウやジャガイモシロシストセンチュウなどの病害虫への抵抗性が大きなテーマとなっています。
きたすずかはジャガイモシロシストセンチュウへの抵抗性を持ち、ノーブルシャドーもジャガイモシストセンチュウへの抵抗性を備えています。
さらに、ゆめいころのように「目を浅くして調理しやすくする」、シャイニールビーのように「形を揃えて加工しやすくする」といった改良もあります。
私たちが普段スーパーで見る「形のきれいなじゃがいも」「皮をむきやすいじゃがいも」「煮崩れしにくいじゃがいも」にも、長い品種改良の成果が詰まっています。
じゃがいもの保存方法:芽と緑色にも注意

じゃがいもは、暗く、涼しく、風通しのよい場所で保存するのが基本です。
農林水産省では、20℃以上になると発芽や腐敗が進みやすいため、10℃程度の涼しい場所を目安としています。
また、光に当たると緑色になることがあります。
じゃがいもの芽や緑色になった部分には、天然毒素のソラニンやチャコニンが多く含まれるため、芽は周囲を含めて取り除き、緑色の部分はしっかり皮をむくことが大切です。
特に新じゃがは水分が多く皮も薄いため、長期保存には向きません。
じゃがいもの種類に関するよくある質問
Q. 北海道のじゃがいもは何月から何月に収穫される?
北海道では、じゃがいもの収穫は8月下旬頃から始まり、9~10月頃に本格化します。地域や品種、その年の天候によって収穫時期は前後しますが、秋は北海道各地でじゃがいもの収穫が最盛期を迎える季節です。
収穫したじゃがいもはすぐに出荷されるものだけでなく、適切な環境で貯蔵され、翌春頃まで出荷されるものもあります。そのため、「収穫時期」と「北海道産じゃがいもを購入できる時期」は同じではありません。
収穫シーズンを迎えた北海道産じゃがいもを楽しみたい方は、食べレア北海道『秋の大収穫祭』もチェックしてみてください。
Q. 肉じゃがには男爵とメークイン、どちらがいい?
形をしっかり残したいなら、煮崩れしにくいメークインがおすすめです。
一方、煮崩れた部分に煮汁が絡む家庭的な肉じゃがが好きなら、男爵薯を使うのもおいしい選択です。
Q. カレーにおすすめのじゃがいもは?
メークイン、とうや、レッドムーン、ゆめいころなど、煮崩れしにくい品種がおすすめです。
Q. 一番甘いじゃがいもは?
栽培環境や貯蔵条件によって変わるため単純な順位付けはできませんが、インカのめざめ、キタアカリ、キタカムイ、レッドムーンなどは甘みを特徴として紹介されることが多い品種です。
Q. 紫色のじゃがいもは食べられる?
もちろん食べられます。
シャドークイーン、キタムラサキ、ノーザンルビーなどは、色の特徴を生かしてポテトサラダやポタージュなどに利用できます。
Q. 珍しいじゃがいもはどこで買える?
直売所や産地直送通販などで販売されることがあります。
食べレア北海道でも、北海道・剣淵町で栽培された希少品種を含む「じゃがいも10種 食べ比べセット」などを取り扱っています。
じゃがいもの種類を知れば、北海道のじゃがいもはもっとおいしい

男爵薯、メークイン、キタアカリ。
まずは、この定番3品種の違いを知るだけでも、じゃがいもの選び方は大きく変わります。
しかし北海道には、その先にさらに奥深いじゃがいもの世界があります。
栗のような濃厚な風味を持つインカのめざめ、赤い皮のレッドムーン、紫色のシャドークイーン、ピンク色のノーザンルビー。そして、タワラワイスやアポリン、レッドカリスマなど、スーパーではなかなか見ることのできない希少品種。
さらに、ゆめいころ、きたすずか、シャイニールビー、ノーブルシャドーなど、これからの北海道農業を支える新しい品種も登場しています。
「どのじゃがいもが一番おいしい?」ではなく、
「今日はどのじゃがいもを、どう食べよう?」
そんな視点で品種を選んでみると、いつもの肉じゃがやポテトサラダも少し違った料理に感じられるはずです。
北海道には、まだまだ知られていないじゃがいもがあります。
ぜひさまざまな品種を食べ比べて、自分好みのじゃがいもを見つけてみてください。
北海道の秋の味覚を楽しもう
北海道では、じゃがいもをはじめ、かぼちゃや玉ねぎ、とうもろこしなど、秋になるとさまざまな農産物が収穫の時期を迎えます。
食べレア北海道では、北海道各地から届く旬の味覚を集めた「秋の大収穫祭」を開催しています。
この記事で気になったじゃがいもはもちろん、今しか味わえない北海道の秋の恵みをぜひ楽しんでみてください。
参考資料
| 資料 | 主な参考内容 |
| 北海道農政部「じゃがいもの主要品種紹介(北海道)」 | 北海道の主要品種、用途、皮色・肉色、品種特性 |
| 農研機構北海道農業研究センター「北農研で開発したばれいしょ(じゃがいも)の紹介」 | 北海道生まれの品種、新品種 |
| 農研機構「北海道生まれじゃがいも品種 料理別に使ってみる?」 | 食感、煮崩れ、料理適性 |
| 農研機構「シャイニールビー」「ノーブルシャドー」研究成果 | 新しいカラフルポテトの特性 |
| 農研機構「きたすずか」研究成果 | きたすずかの特性、病害虫抵抗性 |
| ホクレン GREEN WEB「新品種じゃがいも ゆめいころ」 | ゆめいころの特徴、一般栽培開始、食味 |
| 農林水産省「令和7年産春植えばれいしょの作付面積、収穫量及び出荷量」 | 2025年産収穫量、不作要因 |
| 農林水産省「ソラニンやチャコニンによる食中毒を防ぐには」 | 保存方法、芽・緑化部分の注意 |
| 日本いも類研究会「じゃがいも品種詳説」 | 希少品種・登録品種の来歴と特徴 |
| 日本いも類研究会「アポリン」 | アポリンの食感、調理適性 |
| 日本いも類研究会「アローワ」 | アローワの品種特性 |
| 日本いも類研究会「レッドカリスマ」 | レッドカリスマの品種特性 |
| 日本いも類研究会「ジャガキッズパープル90」 | ジャガキッズパープルの来歴・食感 |
| 日本いも類研究会「ジャガキッズレッド’90」 | ジャガキッズレッドの来歴・特徴 |
| 日本いも類研究会「タワラムラサキ」 | タワラムラサキの特徴 |
| 食べレア北海道「剣淵産 じゃがいも10種 食べ比べセット」 | 食べレア取扱品種、希少品種 |
| 食べレア北海道「剣淵産 カラフルじゃがいも5種セット」 | カラフル品種の特徴・料理適性 |
| 食べレア北海道「秋の収穫4種セット」 | レッドムーン・キタアカリ・男爵薯 |
| 食べレア北海道「ほくほく馬鈴薯セット」 | 男爵薯・とうや |
| 食べレア北海道「ほっこり馬鈴薯セット」 | キタアカリ・キタカムイ |
| 食べレア北海道「厚沢部産 メークイン」 | メークイン取扱実績 |
| 食べレア北海道「マチルダ」紹介記事 | マチルダ取扱実績・食べ方 |
| 食べレア北海道「さやあかね」紹介記事 | さやあかね取扱実績・特徴 |
















